06-07 UEFA チャンピオンズリーグ グループD 第4節 |
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2006.10.31 オリンピスキー スタディオン
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2
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2-1
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2
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0-1
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ジャジソン![]() |
得点
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モリエンテス![]() ![]() |
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フェルナンジーニョ![]() ![]() |
アジャラ![]() ![]() |
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メンバー
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35 シュスト |
GK
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1 カニサレス | ||
33 スルナ 3 ヒュブシュマン 27 シグリンスキー 26 ラット |
DF
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2 ミゲウ 4 アジャラ 17 D・ナバーロ (87分 16 ウーゴ ヴィアナ) 24 モレッティ |
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18 レバンドウスキ 7 フェルナンジーニョ (89分 6 ドゥリャイ) 9 マツザレム(C) 38 ジャジソン |
MF
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20 アルビオル 22 エドゥ 10 アングロ(C) 21 D・シルバ |
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17 アガホア 25 ブランドン (75分 29 マリカ) |
FW
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9 モリエンテス (77分 15 ホアキン) 7 ビジャ (90+1分 11 レゲイロ) |
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シュスト
スルナ ヒュブシュマン シグリンスキ ラット レバンドスキ フェルナンジーニョ マツザレム ジャジソン アガホワ ブランドン |
布陣
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カニサレス
ミゲウ アヤラ ナバロ モレティ アルビオル エドゥ アングロ シルバ モリ ビジャ |
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sub
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12 シュトコフ | GK | GK | 25 ビュテル | |
5 クチャー | DF | DF | 23 クーロ トーレス | |
8 レオナルド | MF | 18 ホルヘ ロペス | ||
19 ガイ | MF | 31 パジャルド | ||
11 ボロベイ | FW | |||
ブランドン ヒュブシュマン スルナ レバンドウスキ マツザレム |
イエローカード | ビジャ アングロ |
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レッドカード | ||||
ツモスチュク スビデルスキー |
出場停止選手 | |||
エラーノ | 戦線離脱中選手 | マルチェナ バラハ デル オルノ タバーノ ビセンテ アルベルダ ガビラン |
試合巧者
バレンシアの試合巧者ぶりが目立った一戦でした。
前半は圧倒的なシャフタールペース。何故そうなったかと言うと、バレンシアの中盤がダメダメだったから。
アルベルダ、バラハ、マルチェナ、とディフェンシブハーフに怪我人が続出しているバレンシアのこの日のドブレピボーテはアルビオルとエドゥ。
で、これが全く機能していなかった。
アルベルダ不要論を唱えている方でも、この日の前半のバレンシアを観れば少しは意見が変わるかもしれません。常に後手後手に回り、パスをカットするどころか攻撃を遅らせる事すら出来ずにシャフタールにペースを明け渡していました。
ディフェンスラインの前のスペースを良い様に使われてはカニサレスだってたまったもんじゃありません。2失点はFKも含めてどちらもミドルシュートでしたが、プレッシャーがかかってない中で撃たれては防ぐのも困難です。
エドゥは元々守備で期待されてる訳じゃなく、攻撃を組み立てる為のピボーテなのですがそれも全く出来ていませんでした。
リズムが作れないからチーム全体で小さなミスも多くなり、余計にペースを掴めないという悪循環。
シュート数を見ても前半だけで14本も撃たれてしまいました。
印象としては「よく2点で済んだ」という感じの2失点。いつ3点目、4点目を取られてもおかしくはなかった。
それなのに、ですよ。
それなのに最終的にはバレンシアはエンパテに持ち込んでGL突破を決めちゃったんですよ。
こういう所に試合巧者ぶりを感じます。大量失点の惨敗劇を喰らっても不思議では無かったのに、「GL突破」という最低限の目標をキッチリとウクライナで果たしました。
特に後半何かを変えた訳じゃぁありません。最低の前半を過ごしてしまったけど、キケ フローレスに代案は無かったのです。だって原因は明らかにピボーテの所ってわかってても、代わりになる選手がいないんですもん。
どうにもこうにも手の打ちようがありません。後半も当然のごとくシャフタールペースでした。もうこういう試合は耐えるしかない、と悟ってたんでしょう。耐えて耐えてワンチャンスを逃さない、そういう戦い方が全員に浸透していました。
そしてその任務を遂行しました。バレンシアの2ゴールはどちらもビジャのセットプレーから。ビジャのキック精度と、合わせたモリエンテス、アジャラの巧さが光りました。
改めてこういう試合でセットプレーの強さを持っているチームの有利さを感じました。
ここまでバレンシアを褒めっぱなしですが、引き立て役に回ったシャフタールについても少し触れておきます。
バレンシアにとっては最低の内容だったと書いてますが、これはつまりシャフタールにとっては最高の内容だった訳です。
ここまでのGL3試合はあまりパッとした戦いが出来てませんでしたが、やっと2年前の輝きが戻って来た印象。でも2年前と一緒で結果が付いてこないのよね。
「善戦」とか「惜敗」とかは、もう2年前に経験したので今季はその上に行きたいと誰もが思っていた事でしょう。でもまだまだ世界の壁は厚いって事なのでしょうか。課題は持ち越しです。
興奮度:65%
MOM:アジャラ