タイトル

奇跡の海 (1996年 デンマーク)

監督 ラース・フォン・トリアー
主演 エミリー・ワトソン
鑑賞日 2011年3月2日
一言 以前から観たくて観たくて仕方無かった作品なんですが、ようやく観る事が出来ました。
何故観たかったか、っていうと「ダンサーインザダーク」や「ドッグヴィル」の監督の作品だからです。
時系列的に言えば、これは「ダンサー〜」以前の監督作品になります。

というわけで期待値が高かっただけに若干評価は辛めです。
結構眠たかったしね。
いつものごとく長めだし。
ド派手な展開もなく淡々と進んでいく、大衆的では全く無い映画だったのでね。

一言でこの映画を言うならば「ラブストーリー」ですわ。
事故で全身麻痺になってしまった夫、それでも愛は変わらない妻。
これだけだったら単なる良い話、で終わるんですがトリアー節が炸裂するのはココから。
妻の信仰が強過ぎたり、夫の発想がチンプンカンプンだったり。
妻の妄想が加速する一方、夫の病状は悪化と回復を繰り返し・・・。

妻の描写が凄く痛々しいのは「ダンサー〜」や「ドッグヴィル」同様トリアーならではでしょうか。
いや、今回のが一番キツかったかな。
生々しくて「ダンサー〜」観る前にコレ観てたらチョット耐えられなかったかも。

ラストシーンは賛否両論あるみたいですね。
そもそもアノ鐘は何?って所から、鐘にしても何故2つ、なんで突然ファンタジーに、ってものまで。
世界観が突然180度変わったので確かに驚きましたよ。
個人的には映画なんで何でもありかな、とは思う。

全編が章立てになっていたのも、この映画を語るうえで外せないトピックかな。
デビッド・ボウイの音楽が痺れたよ。
個人的評価 60点