タイトル 第3逃亡者 (1937年 イギリス)
監督 アルフレッド・ヒッチコック
主演 デリック・デ・マーニイ
鑑賞日 2016年1月22日
一言 ヒッチコックなので観ましたが、普通なら敬遠してたであろう約80年も前の映画。
なので当然映像はショボい。
車と電車が交錯しかけるシーンとか、完全にオモチャの映像で笑えました。
最初の崖を降りていくシーンとか、炭鉱での落盤シーンとかも苦笑やったよ。

でもまぁそういうお楽しみは別として、純粋なサスペンスとしては楽しめたと思う。
お得意の「巻き込まれ型」とでも言いましょうか。
雑な捜査で犯人にされてしまった主人公。
汚名を晴らすため、脱走し真犯人を捜します。

一緒に探すのが、警察署長の娘という設定で彼女が言わば「第2逃亡者」。
で、真犯人も逃げてる訳なので「第3逃亡者」ってのがタイトルの意味かな。
原題とは全然違うので、日本人的な解釈やけどね。

脱走シーンが、なんともお粗末(メガネかけて変装しただけ)だったのは笑えた。
でもその後の変装もせず街中を堂々と歩く様は、流石80年前って感じでしたね。
今ならすぐに写真が出回るでしょうが、当時なら確かに顔隠さなくても余裕やわ。
だから署長の親戚の家にも普通に行ったりしてたけど、
当時の人はどれぐらいあのシーンをハラハラして観ていたのか?
こっちは、叔母さん怖いなぁって感じで観てたけど、それも現代の感覚なんかなぁ。

あと真犯人が唐突に自白したのも笑えたなぁ。
証拠と言えるほどの証拠は無かったのに。
主人公も「コートさえ見つければ潔白が証明出来る」って言ってたけど、
証拠としては弱すぎると思うのよね。
個人的評価 60点