タイトル アメリカン・スナイパー (2014年 アメリカ)
監督 クリント・イーストウッド
主演 ブラッドリー・クーパー
鑑賞日 2015年9月28日
一言 ズルいな、この映画は。
「映画好き」を自称するならば、批判出来ない要素が多分に詰まった映画。
とりあえずこれを褒めておけば「解ってる」と思われるような映画。
そういう作りになってるのが、ズルいと思った要因です。

まー、上手く出来てる。
戦争を反対してるようでしてないし。
兵士を美化してるようでしてないし。
賛否両論が出るのも当然。
何故ならそういう作りにしてるねんから。
そして、賛否両論が出る→論争になる→宣伝しなくても話題になる→売れる
この図式が上手くハマりましたね。
アメリカで大ヒットしたそうですが、正直そこまでの内容じゃないと思うんですよ。

実話がベースという事で、こういっちゃなんですが「良いタイミング」で事件→裁判となったのも大きかったのでわ。
そう、主人公のクリス・カイルが殺されるという実際にあった事件です。

アメリカ史上最高の狙撃手とも言われたカイル。
基本的には、そんなカイルの戦場での「活躍」と帰国後の「葛藤」を描いております。
戦争体験により心に傷を負うというのは「ランボー」を筆頭に、もう色んな映画で使い古されたネタ。
だからストーリー展開的に既視感はありまくりなんですが、「9.11」以降のイラク戦争が舞台という事で新鮮味はあります。
それにイラク戦争の大義がどうだったのか、という現実的な側面もあるが何だかんだで興味を惹かれてしまう。

ハッキリ言って真新しい演出も無いし、スナイパー同士の対決も安っぽかったし、クサす点は一杯ある。
でも集中して2h以上観てしまったのも事実。

うん、ズルい映画でしたよ(苦笑)
個人的評価 65点