タイトル |
TIME/タイム (2011年 アメリカ) |
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監督 | アンドリュー・ニコル | |
主演 | ジャスティン・ティンバーレイク | |
鑑賞日 | 2015年7月14日 | |
一言 | 残念な作品でした。 設定は良かったのに、それを全く活かせてなかった。 25歳以上は歳を取らなくなった、という世界での話。 つまり実年齢100歳でも見た目は25歳のまま。 なので、この映画に老人は出てきません。 見た目が25歳前後の役者と子供しか登場しないのです。 まぁ結構老けてるな、って人もいましたが(苦笑) 2つ目の設定は、余命が腕に表示されるというもの。 25歳になった人は全員余命1年になるのです。 で、カウントダウン表示されていくわけなんです。 つまり基本的には皆26歳で死ぬ。 でも当然死にたくないわけですよね、じゃぁどうなるかっていうと命が金になるんですね。 富裕層は命を買い漁り、余命を100年200年と伸ばす。 その一方貧困層は文字通り命を削って働くも、結局は「その日暮らし」しか出来ない。 この設定は絶妙やな、と。 SF映画ではありますが、現代社会をそのまま表わしているとも言える。 現実では余命も表示されないし、命の売買も出来ないですが、この映画の世界と遠からずの状態になってる事は確かでしょう。 一部の富裕層と多くの貧困層って縮図はね、一緒ですよ。 発展途上国の人達が命を削って働いてるおかげで先進国の人間はのうのうと暮らしてるわけですから。 と、まぁ設定は良かった。 あとはどう見せるか。 どう展開させるかって所だったんですが、これが残念でした。 主人公のキャラ設定が微妙なのよね。。。 スラム街で育った青年が富裕層相手にどう戦いを挑むのか、って所だったのですが拍子抜け。 最終的には只の銀行強盗(もちろん金ではなく時間を取り扱ってる)で終わってますしね。 その強盗で得た「時間」を貧民達に分け与えてますよ、っていう義賊的な描かれ方でしたが、う〜ん。 そもそもね、大衆は主人公を支持してるわけですが、彼がやってる事なんて何も目新しい事じゃないんですよね。 それこそスラム街なら銀行強盗の1件や2件あっても不思議じゃないし、実際に殺人は頻繁に行われてますっていう描き方してたしね。 主人公が人心掌握するような場面もなく、何故彼の強盗だけ簡単に成功するのかも謎。 巨悪に立ち向かうヒーロー、って構図になるんかと思いきややってる行動が。。。 誰か設定だけ上手く活かしてリメイクしてくれへんかな〜。 |
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個人的評価 | 40点 |