タイトル

ゴーン・ガール (2014年 アメリカ)

監督 デヴィッド・フィンチャー
主演 ベン・アフレック
鑑賞日 2015年1月28日
一言 結婚って怖い、みたいな意見が非常に多いですが、
まぁ個人的には楽しめたミステリー映画でした。

なんつうか、ミステリーなのかブラックコメディなのか微妙なラインでしたけどね。
途中までは結構笑えるシーンもあって、「これは真面目な話じゃないな」と思ってたんです。
ところが中盤戦以降は白熱のシーンが続き、流石フィンチャー上手くまとめたな!!と思いました。
ショボい監督なら、どっちつかずのテイストのまま終わってたんちゃうかな〜。
終わってから2時間半という長尺だった事に気付いたぐらいでしたからね。
流石の構成力やわ。

原作はベストセラーにもなった本だそうです。
簡単にストーリーを書くと、妻が突然いなくなるんですね。
はい、タイトルのまんまですね。
で、夫や妻の親家族はあの手この手で探すわけです。
ワイドショーものってくるし、実は夫が浮気してたとか色々問題が出てきます。
状況証拠から考えて夫が殺したのではないか、という事で逮捕されちゃいますが、
さてさてどうなりますか、という話。

途中からね、妻の狂言失踪じゃないか、とは思ったんです。
夫はどう考えても殺してないやろうな、と。
ところが予告編でガッツリ妻が死んでる映像が流れてたのよね。
あれを見てたので、ああ妻は殺されるんやな、と。
って事はやっぱり夫が怪しいんか、と色々考えてしまいました。

でも妻が死んでるシーンは単なる空想やったんですけどね。
だから予想通りに狂言失踪やった、っていう(苦笑)
予告編上手く作ってるよな〜、って見終わってから予告編を再度見て思いました。

一番ドキドキハラハラしたシーンはね、雲隠れしていた妻がその雲隠れ先でバカな隣人に金を奪われる所。
このバカな隣人をハメようとしてただけに、逆に金を強引に奪われたシーンは意外でした。
それまでは妻の計画の完璧ぶりばかりが目立ってましたからね。
バカな隣人は利用されそうだった事には気付いてませんでしたけどね。

最後の最後の場面は、もう一波乱あるんかな〜って思ってたけど逆に何も起こさなかった怖さってのもありますね。
うん、確かにあのまま何も起こらない方が「いつ何かが起きるかもしれない」という怖さがある。
それでいて夫は離婚すら出来ないジレンマ。
うん、ホラーやな。
これはホラーや。
ただし「結婚が怖い」ってのはチョット違う。
単純にこの妻がサイコパスなだけやで。
個人的評価 70点