タイトル 悪の教典 (2012年 日本)
監督 三池崇史
主演 伊藤英明
鑑賞日 2015年8月9日
一言 う〜ん、惜しいなぁ。
勿体ないなぁ、って作品。

原作が貴志さん、監督が三池って事でハズレはしないだろうと鑑賞。
「教師が生徒を殺す」ぐらいの予備知識で観たのですが、、、
もっと上手く出来たんじゃないかな〜。

なんせ全然怖くないのよ。
生徒がドンドン無差別に殺されていく、ってのに全くスリリングさが無い。
1回1回弾込めるまでに時間かかるライフル使ってるのに、生徒は全然反撃しないしね。
人数では圧倒的に勝ってるねんから、なんとかなるやろ、ちょっと考えたら・・・。
途中で1人外に逃げて助けを求めに行った生徒がおったけど、ああいう行動に何故動かんかね。

ただ事前の伏線回収は上手かったな。
ケータイを使えなくする妨害電波とか、AEDの記録装置とか、弓矢使いとか、避難袋とか。

殺しの理由は結局何だったんですかね?
途中で「快楽の為じゃない」みたいに言ってたけど、最後の終わり方とか快楽犯そのものやったしな。
1人目の犯行とかは、ちょっとしたイライラが原因やんなぁ。
あれぐらいで殺しとったら、そりゃぁ全員殺さなあきまへんわな。

三池流でもっとB級っぽくしても良かったのになぁ、とも思う。
(こう言うと不謹慎やけど)殺し方のバリエーション増やすとかさ。
単調に殺していってただけやもんなぁ。
冒頭の両親殺害に関しても説明し過ぎな感じやったし。
ナイフと古傷さえ見せておけば伝わるのにね。
だから、シリアスに行くのか笑いに走るのか。
どっちにも振り切れなかった感じが残念なのよね。

あと久々に邦画を観て思ったのは「芝居が下手」って事。
日本語が分かるから、ってのと今回生徒役が多かったからってのもあるかもやけど。
なんか苦笑いしちゃう演技なのよね。
主役の男もそう。
最初の職員室のシーンとか笑ってしまったわ。
あまりの大根っぷりにね!!

そしてクソみたいなエンディング曲ね。
あの一気に台無しにする感じは、ある意味1つの才能やでな。
事務所の繋がりなのか、営業活動なのか、何のしがらみがあるのか知りませんが、ダサすぎるよ。
大体映画の雰囲気とも全く合ってないしね。
なんでもかんでもEXILEにしとけばOKみたいな風潮はサブすぎるなぁ。
音楽に関しては、劇中の「殺しのテーマ」みたいなのは良かっただけに、余計に残念。
個人的評価 60点