タイトル

キャピタリズム マネーは踊る (2009年 アメリカ)

監督 マイケル・ムーア
主演 マイケル・ムーア
鑑賞日 2014年11月7日
一言 イマイチでしたな。
資本主義(キャピタリズム)がテーマという事で、ちょっと風呂敷を広げすぎた気がする。
ムーアが戦う敵としてはデカ過ぎるというか、抽象的過ぎるというか。
いつもの突撃取材にも、心なしかキレが無い。
「アポイントが無い人は無理です」と断られるが、そりゃそうやろとしか思えない。

映画作成中に、いわゆる「リーマンショック」が起こり、
ムーアが唱える「資本主義反対」は現実的となるんですが、
だからといって映画の魅力が増す訳でも無かった。

なんでかなーと考えてたんですが、それは「じゃぁどうするか」っていう
明確な答えが無いからなんじゃないかと。
社会主義に行け、っていうのも何か違うしな。
民主主義を盛んに映画内で扱ってたけど、そもそも民主主義って土俵が違う気もする。

例えば、映画の中で「従業員に生命保険をかけて儲けてる会社がある」みたいな指摘があったやん。
ああいう小さな敵を倒すのはムーア得意やと思うねんけどな〜。
資本主義の巨悪って誰?ってなったらウォール街が全て悪いかというとそうでも無いと思うし。

あ、ちなみに生命保険のくだりも正直そんなに叩く所か?と思った。
生命保険をかけてるコト自体は勿論アカンと思う。
でもそれで儲けてるか?って言われると、明確なデータの提示が無かったので頷く事は出来ない。
実際毎月全従業員にかけてる生命保険額と、社員が死んでバックがあった金額。
このあたりの比較が無いとね。
現実的に社員が死ぬ事なんて殆ど無いので、生命保険額の方が高い気もするのよね。

みたいな感じで色々ツッコミ所があって、今回はあまり燃えませんでした。
ガックシ。

冒頭のイギー・ポップの歌は良かったので、点数はそれで加算。
個人的評価 30点