タイトル |
フライトプラン (2005年 アメリカ) |
監督 | ロベルト・シュヴェンケ |
主演 | ジョディ・フォスター |
一言 | 設定が最強です。 「飛行機の中で突然姿を消した少女」「少女の姿を見た者は誰もいない」 「搭乗記録にも残っていない」「しかし飛行機の窓に残された少女の落書き」 なので予告編にはグイグイ引き込まれてしまったよ。 そしてオチが滅茶苦茶気になりましたよ。 なので観ました。 見終えて感じたのが、予告編と映画の本質とか全く違った事。 予告編は単なるサスペンスアクションだった訳で、少女失踪の謎解明だけが気になっていたのですが、実際のこの映画の狙いは人種差別であったり、人々の無関心さであったりしました。 なので、犯人と乗務員がグルになって少女を隠したりとか、その後の犯人とジョディ・フォスターとの格闘だとかがユルユルだったのも致し方ありません。 全てが解決した後に「あの子見たよ」と乗客の1人が発言するのですが、監督はここだけを見せたかったんじゃないのかな? 人々の無関心さを端的に表してますからね。 その為の長〜い前振りだった気がします。 そして人種差別。 娘がいなくなって錯乱状態のフォスターは、ある中東人の集団に「お前らが娘を誘拐した!!」と直感だけで喚きます。 そしてそれに何の確証も無く同調し、煽る白人男性。 更には全てが解決した後、眼の前に表れた中東人集団に対して一言の謝罪も述べないフォスター。 あえて謝らせなかったんでしょうな。 「9.11」以降のアメリカに対する批判としか思えないシーンです。 ホントにそうだとすれば、このドイツ人監督なかなかやりますなぁ。 |
個人的評価 | 65点 |