13-14 UEFAチャンピオンズリーグ R-16 1st leg

2014.02.18 シティ オブ マンチェスター
0
0-0
2
0-2
得点
メッシ(54分、PK)
  アウベス(90分、ネイマール)
メンバー
1  ハート
GK
1  バルデス
 
5  サバレタ
4  コンパニ(C)
26  デミチェリス
  (53分 退場)

22  クリシー
DF
22  D.アウベス
3  ピケ
14  マスチェラーノ
18  ジョルディ アルバ
 
15  ヘスース ナバス
  (58分 8  ナスリ)

42  トゥーレ ヤヤ
25  フェルナンジーニョ
13  コラロフ
  (58分 6  レスコット)

21  D.シルバ
MF
16  セルヒオ ブスケッツ
6  チャビ(C)
4  セスク
   (86分 24  セルジ ロベルト)
   
9 ネグレド
  (74分 10  ジェコ)
FW
10  メッシ
9  アレクシス サンチェス
  (74分 11  ネイマール)
8  イニエスタ
   
            ハート

サバレタ  コンパニ   デミ  クリシ

ナバス  ヤヤ  フェルナン コラロフ

              シルバ

          ネグレド

布陣

         バルデス

アウベス  ピケ   マスチェ  アルバ

          ブスケ

      チャビ     セスク

          メッシ    イニエスタ

アレクシス           

sub
30  パンティリモン GK GK 13  ピント
2  リチャーズ DF DF 15  バルトラ
14  ハビ ガルシア MF   21  アドリアーノ
35 ヨベティッチ FW MF 17  ソング
    FW 7  ペドロ
ネグレド
コラロフ
イエローカード D.アウベス
マスチェラーノ
デミチェリス レッドカード
ミルナー 出場停止選手
アグエロ
ナスタシッチ
戦線離脱中選手 ジョナタン ドス サントス

完勝でベスト8へ前進

■試合前の状況

現在プレミアで3位のシティと、リーガで首位のバルサによる決戦。
今回のR-16の中では屈指の好カードであります。

シティの持ち味は、プレミアで最多得点を記録している攻撃力。
バルサも破壊力には自信があるチームですので、これは面白い勝負が期待できますわな。

バルサは現在のコンディション面から考えられるベストなメンバーをスタメンに並べました。
タタお得意のローテーションもなく、ガチな勝負です!


■ボールを離さないバルサ

開始からの10分は凄かったね。
ひたすらボールを繋ぎまくるバルサ。
いや、パスを回すのはバルサのスタイルなので別段驚く事はないんですよ。
ない筈なんですけど、改めて凄いと思ったよ。
見慣れた光景の筈なのにね。
シティのホームスタジアムで、ここまで出来るんや、と。

シティもね、今季はペジェグリーニが監督となりポゼッション率が高くなったチームなんですよ。
その影響で前述したようにゴール数も増えてるしね。
そのシティ相手に、70%を超えるポゼッションと100本以上多いパス数。

圧巻やったわ。


■試合の波

試合というのは、絶対にどちらかのチームだけのリズムで終わるという事はありません。
なので、開始から10分間のバルサの時間が終わった後はシティの時間が訪れました。

この時間帯はシティが効率良い攻めを見せましたね。
シルバから1本のスルーパスでネグレドが抜け出したり。
バルサが苦手とするセットプレーで揺さぶったり。

バルサが失点するリスクが充分あった時間帯でした。

そしてそれが終わると、一進一退の攻防の時間帯が続きました。
こういう試合の流れは、面白いですな。

実力伯仲、非常に緊張感溢れる45分間が終了。
とても早い45分でした。
チャンピオンズリーグの名に相応しい戦い。

スコアレスのまま、勝負は後半へ。


■デミチェリス退場

拮抗していた試合の流れは、後半開始早々のワンプレーで大きく変わります。

抜け出したメッシをデミチェリスが後ろからタックル。
1発ロハによる退場だけでなく、PKも宣告されシティは先制を許します。

この場面、シティサポは判定に関して2つの文句を言いたいと思います。
退場自体には異論は無いと思いますよ。
あのまま突破を許していたら、メッシは完全にGKと1対1でした。
そのメッシを後ろから足を引っかけて倒したのですから、決定機阻止によるレッドカード提示は当たり前の判定です。
でもシティサポは「エリアの外だった」と言いたいでしょうね。
確かにリプレイで観ると、足がかかり始めたのはエリア外。
そこから流れて結局はエリア内で倒したのですが、FKの判定が下っても間違いではないでしょう。
これは非常に難しい判断です。

そしてもう1つは、そもそものメッシにスルーパスが出る前のプレー。
イニエスタから絶妙のパスが出て決定機になったのですが、その前にブスケがボールを奪った所がポイント。
「ブスケがヘスース・ナバスにファウルをしているんじゃないか」と。
これもね、確かにファウルにも見えるんですよ。
10人審判がいたら5人は笛を吹いていたかもね、というようなプレー。
もしこれがファウルであったならば、シティのFKとなりバルサにはチャンスすら生じなかった。

と考えると不運を嘆きたくなる気持ちも解らなくもない。

あ、あとデミチェリスを責めるのは違うかなと。
あの場面はもうタックルに行くしかなかったでしょ!
他のプレーも悪くなかったし、少なくともシティの穴ではなかった。
代わって入ったレスコットの方が、よっぽど危なっかしかったからね。
レスコット劣化したな〜。
今のベンチという序列も頷けるプレーぶりでしたよ。


■判定にまつわるエトセトラ

しかしながら、今日の判定はトータルで考えればイーブンだったと思います。
バルサからの目線で言えば、前半にエリア内のハンドを見逃されております。
それから、ピケのゴールがオフサイドで取り消されましたが、これもリプレイで観るとオンサイドでした。

なので、正直デミチェリスの退場が試合を決めたわけではないです。
これで試合後の会見とかでペジェグリーニが判定を文句を言おうものならば、失望しますね。
モウリーニョやヴェンゲルと同レベルの監督だったのか、と。


■試合をコントロールして完勝

残りの時間は、数的優位に立った事もありバルサが支配して進めました。
元々ポゼッション率が高いチームが1人多くなったんですから、よりボールを持てるのは自明の理。
そしてチャンスが増えるのも当然。

追加点こそ終了間際のダニゴールのみでしたが、3点4点取っていてもおかしくない展開でした。
(ナイスブラジリアンコネクション! ネイマールも怪我から復調してきましたな)
欲を言えばゴレアーダで2nd legを消化試合にしたかったぐらいですが、それは欲張りすぎというもの。
2点でも充分なアドバンテージであります。

多少ピンチもありましたが、トータルで言えば危なげなかったかな。
良い勝負ではあったけど、バルサが少しチカラ関係でも上だったと思いますよ。

シティは何故か少し守備を意識したスタメンでしたけど、もうチョット思い切りよく来ても良かったんじゃないでしょうかね?
ハナからナスリ使うとか。
ジェコの高さもバルサのディフェンスラインの特性から考えれば脅威でしたし。
2トップで来られた方が、正直嫌でしたわ。