13-14 UEFAチャンピオンズリーグ R-16 2nd leg

2014.03.12 カンプ ノウ
2
0-0
1
2-1
メッシ(67分、セスク)
得点
コンパニ(89分、ジェコ)
アウベス(90+1分、イニエスタ)
メンバー
1  バルデス
GK
1  ハート
 
22  D.アウベス
3  ピケ
14  マスチェラーノ
18  ジョルディ アルバ
DF
5  サバレタ
  (78分 退場)

4  コンパニ(C)
6  レスコット
13  コラロフ
 
16  セルヒオ ブスケッツ
6  チャビ(C)
4  セスク
   (86分 24  セルジ ロベルト)
MF
42  トゥーレ ヤヤ
25  フェルナンジーニョ
8  ナスリ
  (75分 15  ヘスース ナバス)

21  D.シルバ
  (72分 9 ネグレド)

7  ミルナー
   
10  メッシ
11  ネイマール
  (80分 9  アレクシス サンチェス)
8  イニエスタ
FW
16 アグエロ
  (HT 10  ジェコ)
   
         バルデス

アウベス  ピケ   マスチェ  アルバ

          ブスケ

      チャビ     セスク

          メッシ     イニエスタ

ネイマール
布陣

            ハート

サバレタ  コンパニ   レスコト  コラロフ

         ヤヤ   フェルナン

  ナスリ      シルバ    ミルナー

           アグエロ

      
sub
13  ピント GK GK 30  パンティリモン
15  バルトラ DF DF 22  クリシー
21  アドリアーノ     38  ボヤタ
17  ソング MF MF 14  ハビ ガルシア
7  ペドロ FW
セスク イエローカード サバレタ(×2)
コンパニ
コラロフ
フェルナンジーニョ
レッドカード サバレタ(Y×2)
出場停止選手 デミチェリス
ジョナタン ドス サントス
クエンカ
戦線離脱中選手

まだやれるよ

■試合前の状況

1st legは2-0でバルサが勝利。
敵地で、このスコアで勝ちながらホームでひっくり返されるって過去にあるの?
多分ないでしょうな。
ホームチームが2-0で勝って、2nd legアウェイで逆転されるというのならありますが。

つまりバルサの進出は十中八九決まっていたようなものでした。
いわば消化試合。

しかしながらカンプノウ周辺の空気は穏やかではなかった。
直前のLigaでバジャドリに負けた事。
更にその前にはソシエダに同じくアウェイで負けた事。
この事実が不穏な空気を作っていた要因でした。

もしかしたらシティにも逆転されてしまうんじゃないか?
そしてシーズンが終わってしまうんじゃないか??
そんな懸念を一掃する必要性が、この夜のバルサにはあったのです。
3週間前は「2nd leg消化試合になった〜。良かった〜」と思ってたのにね(苦笑)

ま、個人的にはそんなに心配してなかったけどね。
前述した「逆転されないデータ」が根拠の1つ。
もう1つは、シティも直前の試合負けてるのよね。
FA杯とはいえ、2部のウィガンにホームでやられちゃってますからね。

そんなこんなで大丈夫だろう、と。


■メンバー構成

タタは1st legで大勝した時と同じ構成で来ました。
変更点は、アレクシス→ネイマールのみ。
左エストレーモにイニエスタを配し、ボールポゼッションを高めようという狙いをもったイレブンです。

オーイエル、モントーヤ、プジョル、アフェライ、テージョがベンチメンバーからも外れました。

ベンチメンバーから外れたと言えば、シティの監督やね。
ペジェグリーニは暴言を吐いた処分とか何とかでスタンド観戦。
チキと仲良く観てましたわ。

そんなペジェグリーニが選んだであろうシティのスタメンは上記の顔ぶれ。
最低2点、勝つためには3点が必要という事で1st legよりは攻撃的にきました。
"バルサキラー"アグエロが怪我から復帰したのも、クレとしては気分が重い事柄。


■オープンな前半

バジャドリ戦が酷すぎた反動もあってか、この日のバルサは非常に良く見えた。
考えられる理由としては、

・敗戦を糧に選手が奮起した
・2点のリードがある状況で余裕が持てた
・シティが攻めてきたのでスペースもあり伸び伸びプレー出来た
・単純にコンディションが回復した

などがあると思います。
つまり、精神的にも肉体的にも、ゆとりがあったという事です。

タタの思惑通り黄金の中盤トリオ(ブスケチャビイニ)&セスク&メッシの5人で圧倒的にボールは支配。
ここのポゼッションから余裕を持って試合を進める事が出来ました。

審判のミスジャッジがなければ、早々に2点取れていたしね。
レスコットがメッシを後ろからタックルに行ったプレーは完全にPK。
そしてネイマールの幻のゴールは、リプレイで観るかぎりオンサイドでした。

レスコットに笛が吹かれなかった理由は、1st legでデミチェリスを退場させPKを与えたプレーがあったからでしょう。
「また退場&PKか」と外野が騒ぎますからね。
本来そういう事は考慮する必要はないんですけどね。

結果前半は0-0でしたが、バルサとしては主導権を握り試合を進められたので満足いく内容。
180分トータルで考えれば、シティの反撃する時間は減っていく一方だった訳ですからね。


■決着の後半

シティは後半からアグエロに代えてジェコを投入。
クレとしては恐れていたアグエロですが、前半はピケとマスチェラーノに完全に抑え込まれていました。
交代の理由は怪我だそうですが、そうでなくても代えられても仕方がなかったプレーぶり。

ジェコには圧倒的な高さがあり、そこの勝負に持ってこられると厄介だな、と思っていたら直ぐにそのパターンでやられましたしね。
アルバとの高さのミスマッチは、どうしようもなく高打点ヘッドを喰らいましたよ。
バルデスのパラドンで防ぎましたけどね、ああいうパターンは分かっててもやられるわ。

そんな中、均衡を破ったのはバルサ。
そんでもって、やはりレオ。
セスクのスルーパスがレスコットに当たってコボレた所を見逃さず、巧みなバセリーナで決めました。

これぞレオ!というゴラッソでしたね。
レスコットに当たってなかったら当たってなかったで高速スルーパスがメッシの足下へ行ってたであろうから、結果は一緒だったでしょう。

これでシティは残り約20分で3点が必要になりました。
その10分後、サバレタが退場になった事で数的不利に。
これで完全に決着です。


■退場のあれこれ

シティファンは、サバレタの退場について文句があるようです。
ジェコがピケに倒されたプレーがあったんですよ。
普通に観ればPKですわ。
そしてピケは退場やわな。
でも主審はこれをスルー。
この判定に激高したサバレタが猛抗議し、2枚目のイエローを受けて退場。

という経緯だったんですが、ここだけを切り取ればシティファンが怒るのも当然です。
でもね、前半もっと酷いファウルをスルーしてるのよ、この主審は。
上に書いたけど、レスコットのメッシへのタックルね。
あれがノーファウルなら、このピケのも絶対ノーファウルやわな。
その観点で言えば。

個人的にはどっちもPKだと思いますが、主審の判断だともっと酷いファウルじゃないとPKにならなかったんでしょう。
なので判定にブレが無かったと考えれば、サバレタの抗議はお門違いだった訳ですね。
おあいこと言うか、帳尻と言うか。
そんな一幕でした。


■完全勝利でベスト8へ

試合は決したけど、時間はまだありました。
終了間際、CKからキャプテン・コンパニが意地の同点ゴール。
セルジロベルト君が立ってしまっていた事により、オフサイドは発生せず。
ま、これでシティに花を持たせる事も出来たかな、と思っていたらロスタイムにダニさんが決勝ゴールですわ。

カウンターから崩しきって、最後はアウベスがズドン!!
ゴールラインに3人も立ってディフェンスしてたのに、良く入ったなーと思いましたよ。
クレ的には、この試合単独でのスコアも上回りスッキリした勝利になりました。
2試合共2点取っての勝利で、英国のスペイン化チームを蹴散らし堂々のベスト8進出ですわ。

正直まだまだ完全復調ではない。
この試合はある程度余裕もあった試合なので、全てを鵜呑みには出来ない。
ただ1つのキッカケにはなった勝利だと思います。
状況が整えば、まだまだ戦えるチームである事は示せたんじゃないでしょうかね。