13-14 UEFAチャンピオンズリーグ グループH 第5節

2013.11.26 アムステルダム アレナ
2
2-1
1
0-1
セレーロ(19分、ファンライン)
得点
チャビ(49分、PK)
フーセン(42分)  
メンバー
22 シレセン
GK
13  ピント
   
2 ファン ライン
12 フェルトマン
  (48分 退場)
4 モイサンデル(C)
15 ボイレセン
  (34分 5 ポウルセン)
DF
5  プジョル(C)
  (68分 27  パトリック)
3  ピケ
14  マスチェラーノ
2  モントーヤ
   
17 ダレイ ブリント
20 シェーネ
  (51分 24 デンスヴィル)
25 セレーロ
18 クラーセン
MF
17  ソング
6  チャビ
  (74分 24  セルジ ロベルト)
8  イニエスタ
   
23 フーセン
  (84分 8 ドゥアルテ)
7 フィッシャー
FW
4  セスク
  (82分 28 アダマ トラオレ)
7  ペドロ
11  ネイマール
   
        シレセン

ライン  フェルト   モイサン  ボイレ

         ブリント
     シェネ      セレロ
         クラセン

         フーセン     フィシャ
布陣

         ピント

プヨル  ピケ   マスチェ  モントヤ

         ソング

     チャビ     イニ

         セスク

 ペドロ            ネイマル

sub
1 フェルメール GK GK 25  オイエル
6 ファン デルホールン DF DF 15  バルトラ
16 アンデルセン FW MF 16  セルヒオ ブスケッツ
34 レズリー デ サ   FW 29 ドンゴウ
ファン ライン
シェーネ
イエローカード モントーヤ
ピケ
セスク
イニエスタ
ネイマール
フェルトマン レッドカード
出場停止選手 アレクシス サンチェス
戦線離脱中選手 ジョルディ アルバ
アフェライ
バルデス
アドリアーノ
D.アウベス
テージョ
ジョナタン ドス サントス
メッシ

情熱の欠如

■試合前の状況

バルサは既に突破を決めています。
つまり消化試合です。
「首位突破を決めていない」という理由で、消化試合ではないと言う人もいますがね。
でも首位通過を決める条件は、残り2試合で1ポイントを取れば良いというヌルイもの。
ハッキリ言って、消化試合と言って差し支えないでしょう。

逆にアヤックスは突破を懸けた争いの真っ只中。
勝ち点5の2位ミランに1ポイント差の3位につけております。
なので今節でミランの結果次第によっては2位に立つ可能性もあるし、敗退が決まる可能性もあるのです。
あのミラン戦での不可解なPK判定が無ければ、とか。
セルティック戦にキッチリと勝っておけば、とか。
アヤクシートの皆さんは色々と思う事もあるでしょう。

でもまぁこれが今のアヤックスの現状と言えば現状やからね。
可能性は残っているので、諦めずにやりましょう!ってトコですな。


■ブリントの支配力

前半はアヤックスペースでした。
その中でも光っていたのが、ブリントの息子。
ピボーテでプレーしてたんですけど、凄い良かったね。

左SBの選手やと思ってたんで、最初はねピボーテに入ってるだけで驚きでした。
大丈夫なのか?と。
しっかりやれるのか?と。

ところがどっこい。
正確にパスは散らすし、守備もポイント抑えてチェックするし、見事でしたよ。
同じポジションのウチのソングさんよりも断然ね(汗)
ってか、左SBでやってる時より良い感じちゃう??

そのブリントに牽引されたアヤックスが、前半で2点を先行。
いずれも偶然ではなく必然のゴールで、バルセロニスタを黙らせました。
バルサとしてはミスもあったし、崩されてはいけない所を崩されたし反省しなければいけない失点でしたな。


■数的不利となったアヤックス

3点目を奪うのか、2点を守りに入るのか、後半のアヤックスの戦い方は注目されていたでしょう。
しかしながら、フランク兄貴がどういう考えを持っていたのかを確認する間もなくフェルトマンが退場しちゃいます。
ま、悪いのはファンラインですけどね(笑)

ファンラインが中途半端なバックパスを出してしまったせいで、その尻ぬぐいをさせられたのがフェルトマン。
ネイマールを倒さざるを得なく、PK献上&1発退場という憂き目に。
今日の審判はね、結構厳密に細かく重い判定が多かった。
ちょっとした接触でもイエロー出したりとか。
なので、この場面でも他の審判ならロハ&FK(倒した位置がエリアの外か中かリプレイで見ても微妙だった)という裁定も有り得たでしょうが、
一番厳しいロハ&PKを迷うことなくチョイスしました。

このPKをチャビが決めて1点差。
(グラナダ戦ではイニとセスクが蹴ったけど、この日はチャビ。
ネイマールは自分で獲得したけど蹴らせてもらえず)

フランク兄さんは当然の事ながら代わりのCBを投入しなくてはならなくなり、プランの修正を余儀なくされました。


■アヤックスのシステムについて

退場者が出た後は、4-4-1というか4-3-2というか、そんな感じに移行しました。
では当初はどうだったかというと、↑の図の様な感じだったんです。
複雑だったのは右WGが誰だったのかという事。

中盤より前に関しては、左WGのフィッシャー、ピボーテのブリント、その前の左側にセレーロというのは不動だったと思います。
でも残りの3人は結構流動的だった感じ。

クラーセンは中盤3枚の1人(バルサで言うならチャビの位置)が基本だったとは思うのですが、CFに入る事もあれば右WGに流れる事も。
フーセンも、基本的にはCFでしたが右WGに流れる事も。

で、シェーネちゃんが微妙な位置取りだったんですよ。
ディフェンス時には中盤深い位置の右サイドをカバー。
攻撃に転じた際も、右サイドを上がるというよりは中に入る場面が多かった記憶が。
つまり、右SHって印象なのよね。

なので↑の図のような配置にしました。
ま、システムの話をするとキリがないし、建設的ではないのでこのあたりで。


■バルサの問題点

この日のバルサのダメだった所は、色々「言い訳材料」があった事でしょうね。
まずは大量の怪我人。

↑にも書いてますが8人を欠き、アレクシスも出場停止なので下のカテゴリーから選手を引っ張ってこなければいけない事態となってしまいました。
ラテラルは壊滅状態だし、メッシとバルデスという攻守の大エースを欠いているし、もう厳しいなんて言葉じゃ足りないぐらいですよ。

そんな中ブスケを最後まで温存し、劣勢の試合状況の中でパトリック、アダマといった下部組織選手の交代カードを切ったタタ。
これはもう「消化試合ですよ」という明確なメッセージやろうね。
プジョル、チャビというカピタンを次々と交代させたのも、そのメッセージ色をより濃くさせた。
それなのに「どんな試合でも、どんな状況でも勝て!!」と外野が求めるのは酷ですわ。
ハッキリ言って、この試合よりも次に控えているビルバオ戦の方が大事なのは自明の理。
そりゃぁどちらの試合も最高の内容で勝てればベストやけど、それは求めすぎというものでっせ。


あとはまぁネイマールが決める所を決めてりゃ、少なくとも勝ち点は取れたと思いますけどね(苦笑)
3本ぐらい外しちゃったかな?
PKは獲得したし、攻撃を牽引してたので責めるつもりはないけどww
セスクの0トップにより、空けた中央のスペースを左から入って上手く使っていたと思います。
あとは決めるところを決め(以下略


■カンテラーノについて

今日はパトリックとアダマが起用されました。
アダマはグラナダ戦に続き、2試合連続です。
グラナダ戦で意欲の高いプレーを披露した事が、この日の起用に繋がったと思いますわ。
チャンスをモノにした、と言えるでしょう。
(ドンゴウは2試合連続ベンチやもんなぁ)
グラナダ戦では左エストレーモでしたが、今日は右でした。
どちらでも出来るんかな?

パトリックは恐らく1軍の公式戦デビューになるんじゃないでしょうか?
最初はプジョルの代わりにそのまま右ラテラルに入りましたが、途中からモントーヤと位置交換して左に。
アダマ同様、彼もどちらも出来るんかな?
器用な選手多いな。
パトリックに関しては、今日のチャンスをモノにしたとは言い難いプレーでした。
クロスもシュートも明後日の方向ばっかりやったからね。。。


■勝負の最終節へ

さてさて、ラスト1試合は生きるか死ぬかの試合になりましたね。
アヤックスはサンシーロでミランと決戦ですわ。
優位なのは勝ち点1リードしホームで戦えるミラン。
ですが、勝てば逆転突破というモチベーションがアヤックスを駆り立てる事は間違いない。
これは楽しい試合になりそうです。

バルサはラストはカンプノウでセルティックと。
最下位が決まり、敗退も決まったセルティックなんでエンパテ以上の結果を出す事はイージーなミッションでしょう。
油断さえなければ決められる筈・・・。
ま、別に2位でもエエけどね(・´з`・)