07-08 UEFAチャンピオンズリーグ R-16 2nd leg

2008.3.4 ジュゼッペ メアッツァ
0
0-0
2
0-2
 
得点
セスク(84分、フレブ
  アデバイヨル(90+2分、ウォルコット
メンバー
16 カラッツ
GK
24 アルムニア
   
44 オッド
13 ネスタ
4 カラーゼ
3 マルディーニ(C)
DF
3 サニャ
10 ギャラス(C)
6 センデロス
22 クリシー
 
 
21 ピルロ
8 ガットゥーゾ
23 アンブロッジーニ
22 カカ
MF
4 セスク
16 フラミニ
27 エブエ
  (71分 32 ウォルコット
13 フレブ
  (90分 19 ジウベルト シウヴァ
2 ディアビ
 
 
9 F・インザーギ
  (69分 11 ジラルディーノ
7 パト
FW
25 アデバイヨル
   
        カラチ

オッド  ネスタ   カラゼ  パオロ

        ピルロ

  ガットゥーゾ       アンブロ

         カカ

     ピッポ    パト

布陣
        アルムニア

サニャ  ガラス   センデ  クリシ

     セスク   フラミニ

 エブエ    フレブ    ディアビ

       アデバヨル

sub
29 フィオーリ GK GK 1 レーマン
17 シミッチ DF DF 31 ホイト
19 ファバッリ   MF 15 デニウソン
25 ボネーラ   FW 11 ファン ペルシ
5 エメルソン MF   26 ベントナー
20 グルキュフ  
F・インザーギ
カカ
ピルロ
イエローカード フレブ
エブエ
クリシー
レッドカード
出場停止選手
ロナウド
ジーダ
セードルフ
ヤンクロフスキ
戦線離脱中選手 ロシツキー
トゥーレ
エドゥアルド ダ シウバ

近未来の酸性雨の中 彼は独りぼっち〜

1st legに引き続き、白熱した見応えのある、期待していた通りのハイレベルマッチとなりました。
私はガナーズを応援していました。
セリエでもパッとせず、フットボルの質も相変わらず低調なミランよりも、内容と結果を高次元で融合させているガナーズを応援するのはイチフットボルフリークとして当然の流れでしょ。
ベスト8以降も楽しい試合が観たいからね。

今季のここまでの戦いぶりから考えると、アーセナルが勝つのが自然な流れ。
しかしミランというチームは、そういう流れをブチ壊せるチカラを持っているチームなのです。
短期決戦や大一番といった類の試合には滅法強い。
昨季だってユナイテッドを破っています。
昨季のユナイテッド×ミランの時の構図と今季のガナーズ×ミランの構図は非常に良く似ている。
故に人々に「不調だけどミランが勝つのじゃないか」という期待であり不安を抱かせる事が出来る。
これが歴史であり伝統なのだろう。
今季のサンシーロでの勝率は悲しいぐらい低いですが、それでも栄光の歴史のイメージの方が強い。
1st legは注文通りのスコアレスドロー。
「やはりミラン攻略は簡単ではない」
改めて、そういうイメージを植え付ける事に成功しました。

そして迎えた今回の2nd leg。
試合内容は相変わらずガナーズの方が勝っていました。
普段通りのフットボルをイタリアの地でも実践する若きイレブン達。
ボールは回り、人は動き、ドリブルも冴え、チャンスは幾度となく。
それでもスコアは0-0のまま時間だけが推移していく。

ミランの攻撃に厚みは無かった。
ピルロの中距離パスとカカのバロンドールドリブルとパトのキレだけが武器。
しかしその武器は、いずれも殺傷能力充分。
「攻めながらも得点が奪えず、1発のカウンターに沈む」なんてのは、この世界ではよくあるパターン。

嗚呼、ガナーズは美しく散ってしまうのか。
そしてミランがいつも通りの勝負強さを魅せるのか。

そんな想いが90分が近づくにつれて大きくなり、ミランの攻撃にビクビクしながらの観戦。
だからこそ、セスクの一撃が決まった時の爆発ったら無かったね。
これぞフットボル!!!
ガナーズは常に綺麗に崩そうとするあまり崩しているのにフィニッシュまでいけない、っていう悪癖がありますが、この試合もそういう場面は多々ありました。
ガナーズに得点が入らなかったのは、その悪癖とミランの粘りと少しの運の無さからでした。
んで、セスクのゴール。
これはアーセナルスタイルとはかけ離れた個人技によるドリブル突破からの弾丸ミドルシュートであった訳なんです。
つまりは、まぁそういうもんなんですよ。
これだからフットボルはおもしろいんですよね。

興奮度:85%

MOM:セスク