06-07 UEFAチャンピオンズリーグ グループE 第4節 

2006.11.1 サンチャゴ ベルナベウ
1
0-0
0
1-0
OG=ニコリタ(70分
得点
 
メンバー
1 カシージャス
GK
12 チェルネア
   
4 セルヒオ ラモス
21 エルゲラ

5 F・カンナバロ
3 ロベルト カルロス
DF
27 スタンク
3 ゴイアン
24 ギオネア
18 マリン
 
 
6 M・ディアッラ
  (59分 23 ベッカム
8 エメルソン
14 グティ
7 ラウル(C)

10 ロビーニョ
  (87分 19 レジェス
MF
22 パラスチフ(C)
  (79分 21 テロー)
8 ペトレ
16 ニコリタ
7 オプリタ
  (84分 28 コマン)
10 ディカ
 
 
17 ニステルローイ
  (74分 9 ロナウド
FW
9 バデア
  (79分 20 ロビン)
   
        カシジャス

ラモス  エルゲラ   カンナ  ロベカル

     ディアラ   エメルソン

 ラウル     グティ     ロビニョ

       ニステルローイ

布陣
         チェルネア

スタンク  ゴイアン   ギオネ  マリン

     パラスチフ   ペトレ

ニコリタ      ディカ    オプリタ

          バデア

sub
13 ディエゴ ロペス GK GK 13 フェルナンデス
15 ラウール ブラボ DF DF 4 パナイト
22 パボン     17 バチュ
24 メヒア   MF 11 ボシュティナ
イエローカード ペトレ
ニコリタ
チェルネア
ゴイアン
レッドカード
出場停止選手
サルガド
シシーニョ
戦線離脱中選手 クリストチェア
ラドイ
ヤコブ

気持ちの欠如

試合前は「マドリーが簡単に勝つ」という予想が大半でしたが、非常に難しい試合になりました。
普通に考えたらアウェイで大勝したチームがホームで苦戦するなんて事はありえないんだけど、普通にいかないのがフットボールの世界。
難しい試合になった原因はマドリーの怠慢とステアウアの頑張りによるものでした。
マドリーはアウェイでステアウアに勝って以来、全てが良い感じになってるんですよ。その大勝したメンバーを連続してスタメン起用し現在3連勝中。なんにしてもクラシコに完勝したのがデカイ。
そんなマドリーですから、この試合に100%の気持ちで臨めなかったのも無理はありません。少し前までは崖っ淵の更に淵ぐらいにいたのに、いきなりチヤホヤされとる訳やからね。
勝ってるチームをいじらない、ってのは勝負の鉄則の1つではあるけど、この試合に関しては急に成功を収めた彼等に新たなモチベーションは産まれませんでした。
意欲よりも疲労が上回っていた様な感じ。
そんなマドリーに対してステアウアの11人は貪欲そのもの。GL突破を諦めても仕方無い様な状況なのに、そんな雰囲気は微塵も感じさせませんでした。
もう試合開始と同時にプレッシング!プレッシング!!ですよ。自分達も休めないが、相手も休ませない。積極的に前から前から行く事によって、完全にマドリーのペースを壊しました。
ステアウアのテンションに圧倒されたマドリーはミスを連発。加えて「いつでも得点出来るよ」っていう変な自信が彼等の足を止めました。
惜しいチャンスを作れば作る程に悪循環に陥るマドリー。
前半を終えてのベルナベウの大観衆からのブーイングも特効薬にはならず、カペッロの激(多分やってるやろ)も効力を発揮したのは後半の頭ぐらいだけ。
全ての試合に100%出していたらカラダがもたないので、こういう試合も絶対に必要なんですよ。別に引き分けでもOKな試合なんですから、4点5点取る必要はありません。この試合例え負けたって大勢に影響する事は無かったでしょう。
ただイタリアならそれでOKなんですが、スペインでは違います。ベルナベウに駆けつけた6万観衆はスペクタクルを観に来てるんですよ。だからこそ不甲斐ない試合内容にも関わらず、選手交代の際に常にドリブルで仕掛けていたロビーニョには大きな拍手が送られ、PKを外した馬にはブーイングが浴びせられた訳なんですよね。
そしてカペッロがこの土地で受け入れられない理由もそこなんですよね。
ニコリタからのプレゼントが無ければ、どうなっていたか解らない試合でした。

頑張っていたステアウアとしては残酷な結末だったでしょう。ただこの戦いを1つの基準としてこれからの試合に繋げれるのではないでしょうか?
逆にマドリーは、タイトルの為に1つの試合を消化しただけ、って感じですね。

興奮度:75%

MOM:ロビーニョ