06-07 UEFAチャンピオンズリーグ グループB 第4節

2006.10.31 スタディオン ルジニキ
0
0-1
1
0-0
 
得点
クルス(1分、イブラヒモビッチ
メンバー
30 コバレフスキー
GK
12 ジュリオ セーザル
   
49 シシュキン
13 イラーネク
3 シュトランツル
17 ロドリゲス
  (HT 19 カベナギ)
DF
13 マイコン
2 コルドバ
23 マテラッツィ
16 ブルディッソ
 
 
15 コバーチュ
24 モザルト
23 ビストロフ
  (54分 27 コバレチウク
9 チトフ(C)
7 ボヤリンツェフ
MF
15 ダクール
5 スタンコビッチ
4 J・サネッティ(C)
7 フィーゴ
  (72分 11 グロッソ)
 
 
10 パフリュチェンコ
FW
8 イブラヒモビッチ
9 フリオ クルス
  (84分 21 ソラーリ)
   
         コバレフスキー

シシキン  イラネク   シュトラ  ロドリ

     コバーチュ    モザルト

ビストロフ     チトフ   ボヤリンチフ

        パフリュチェンコ

布陣
        ジュリオセーザル

マイコン  コルドバ   マテラツ  ブルディ

          ダクール

      デキ        サネティ

          フィーゴ         

       ズラタン   クルス

sub
1 コミチ GK GK 1 トルド
11 パフレンコ MF DF 6 マクスウェル
14 トルビンスキ     25 サムエル
25 カリニチェンコ   MF  91 マリアーノ ゴンサレス
39 レブコ   FW 18 クレスポ
イエローカード
レッドカード
出場停止選手
バゼノフ
ジェデル
オウス=アベイエ
戦線離脱中選手 カンビアッソ
レコバ
ビエラ
アドリアーノ

極寒の好ゲーム

ミラノデルビーを制して気分上々でモスクワに乗り込んできたであろうインテル。そんな勢いそのままに開始59秒で先制ゴールを決めました。
DFが処理を誤ったボールをズラタンが拾って中央のクルスへ。クルスにとっては御馳走様なゴールでした。
そしてこれが前節のVTR的であった事にスパルタクの問題点があります。そう前節のサンシーロでの試合でも開始1分でクルスに先制点決められとる訳なんですよ。ロシアリーグ最多優勝を誇る名門である筈のスパルタクなんですが、学習能力は無いのか??ただでさえ、ここまで勝ち点1と追い込まれてる状況なのに。渋滞なんて言い訳にもならねぇ。
これで完全に出端を挫かれたスパルタク。前節はここから息つく間も無く2点目を決められて試合も決められてしまったのでしたが、この日は違いました。その部分は学習してた。あれだけの大観衆の前で醜態を晒す訳にはイカンですからね。
選手達は燃えていました。スタンドも文字通り燃えていたのは御愛嬌。
このスパルタクの頑張りが試合をスペクタクルにしました。
いや、この試合オモロかったよ。インテルが先制した時はダラダラな試合になるのかと危惧したのですが、そうならなくて良かった。
スパルタクの選手達はとにかく走りました。そしてこれが90分間続いたのです。途切れなかったのは運動量だけでなく、集中力もでした。
スペシャルな選手は1人もいないスパルタクですが、インテルには無い結束力がありました。
特に後半システムを3-4-3にしてからは怒濤の攻め。ガベナギがセンターに入って起点を作れる様になった事で、それまで1トップを張っていたパフリュチェンコの負担が減りました。
そのパフリュチェンコと元気者ビストロフのサイドアタックが効果的でありました。なのでそのビストロフの負傷交代は痛かった。
それでもシシキンの奮闘によって最後まで希望の光が絶える事はありませんでした。
希望と言えばこのシシキン。ロシアではかなり期待されているらしいです。これまで観た試合では右のラテラルだった事もあって、そんなに目立つ事も無く、特別なものも感じなかったのですが、この日は違いました。
特に後半ボランチに入ってからは出色。
ハイライトはバーを叩いてしまったロングシュートのシーンでしょうが、それ以外でもインテルDFと対峙した時の振る舞いが素晴らしかった。19歳とは思えない落ち着きなのよね。今突然ビッグクラブに移籍したとしても直ぐにチームに溶け込める気がします。悪い意味で目立つ事無くね。ロシア人の評価も頷けるわ。
と、まぁこんな感じでスパルタクは非常に良く頑張っていた。最後の精度さえあれば、「違い」を産み出せる選手が1人でもいれば、スコアを動かす事も出来たかもしれません。
しかし現状それは無い物ねだりであったのです。

インテルはいつもの様にイライラする事なく最後まで守り切った事は評価出来るんじゃないでしょうか。イライラしなかったのは審判のジャッジも良かったし、スパルタクもフェアプレーを貫いていたから、ってのもあったけど。
敢えて課題を挙げるとすれば決定力かな。ゆうに5点ぐらい取れるチャンスはあった。
その象徴は3度の決定機を逸っしたズラタンさんです。
でもこの日のズラタンは良かったよ。いつになくポストプレーが冴えていた。チームでの立場が危うくなってきたから心を入れ替えたのでしょうか??シュートさえ決めてりゃ100点満点の出来でしたが、それでもMOMに値する働きでした。
さてこの勝利でインテルは連勝を飾りました。一時は絶望的と言われたGL突破が現実的な目標になってきました。チームもドン底の時に比べると纏まってきた感じもあるし。こっからが本番でしょう!!

興奮度:85%

MOM:イブラヒモビッチ