06-07 UEFAチャンピオンズリーグ グループB 第3節

2006.10.18 スタディオ ジュゼッペ メアッツァ
2
2-0
1
0-1
クルス(1分、ビエラ
得点
パフリュチェンコ (54分、ボヤリンツェフ
クルス(9分、レコバ  
メンバー
12 ジュリオ セーザル
GK
30 コバレフスキー
   
13 マイコン
2 コルドバ
23 マテラッツィ
4 J・サネッティ(C)
DF
49 シシュキン
13 イラーネク
2 ジェデル
17 ロドリゲス
 
 
14 ビエラ
15 ダクール
7 フィーゴ
  (69分 10 アドリアーノ)
5 スタンコビッチ
MF
15 コバーチュ
24 モザルト
  (HT 21 オウス=アベイエ)
23 ビストロフ
  (75分 25 カリニチェンコ)
9 チトフ(C)
7 ボヤリンツェフ
 
 
9 フリオ クルス
  (90分 25 サムエル)
20 レコバ
  (58分 16 ブルディッソ)
FW
10 パフリュチェンコ
   
        ジュリオセーザル

マイコン  コルドバ   マテラツ  サネティ

       ビエラ   ダクール

 フィーゴ               デキ

       クルス   レコバ

布陣
        コバレフスキー

シシキン  イラネク   ジェデル  ロドリゲス

      コバーチュ  モザルト

 ビストロフ    チトフ    ボヤリンチフ

        パフリュチェンコ

sub
1 トルド GK GK 1 コミチ
6 マクスウェル DF DF 3 シュトランツル
21 ソラーリ   MF 27 コバレチウク
18 クレスポ FW   39 レブコ
FW 19 カベナギ
フィーゴ イエローカード ロドリゲス
カリニチェンコ
レッドカード
グロッソ
イブラヒモビッチ
出場停止選手
カンビアッソ 戦線離脱中選手 バゼノフ

時間限定の華麗なショー

ここまでの2試合を全敗、無得点、退場者3人、と散々な内容と結果で終えたインテル。もう崖っ淵です。だからこのサンシーロでのゲームを落とす様な事があると終わりです。
スパルタクも1分1敗と似た様な状況ですから両者にとってギリギリでの戦いとなります。
そんなインテルはFWを入れ替えてきました。ズラタンが出場停止、クレスポが負傷、アドリアーノが絶不調、という事情があってのクルス、レコバ起用です。
でもクルスもレコバも前節までは怪我で使えなかったからね。使えてたら少なくともアドリアーノはココまで引っ張らなかったと思います。

さてそんな訳で、この試合の注目点は新生2トップだった訳ですが、開始早々いきなり結果を出しました。
レコバのFKのコボレ球をクルスが豪快にハーフボレーで決めてインテル先制。
レコバの速くて変化するFKにスパルタクディフェンスは対応出来ず、っつうか味方も対応出来ず、ビエラに「当たった」コボレ球がクルスの足下に落ちるという幸運もありました。まぁラッキーがあったにしても、いきなり結果を残した事は大きく、それが2点目にも繋がりました。
7分後、レコバの左からのクロスをクルスがドンピシャヘッドで合わせて追加点。10分も経たない内に試合を決めてしまった印象でした。
「試合が決まった」と思ったのには点差がついた事以上の理由があって、内容が凄く良かったからです。前節までの2試合で観られなかったスムーズなパス回しが幾度となく展開されていました。2点目にしても右へ左へ揺さぶった後のフィニッシュでしたから、単なる得点以上の価値がありました。
まだ連携が噛み合っていないクレスポ、ズラタン、絶不調から動きが少ないアドリアーノと違って、クルスは味方を引き出す動きが巧みだし、レコバは味方を使うアイディアが豊富です。
2人は連携面でも全く問題が無いので前線と中盤から後ろが、点ではなく線で繋がっていました。やっとインテルが戻ってきました。
前半はインテルの独壇場で選手達が年棒に見合ったプレーを披露。試合の焦点はレコバ率いるNEWインテルがここから何点取るか、みたいな所に変わってきました。

しかし至福の時間はそう長くは続きませんでした。後半に入ると、クィンシーを入れてシステムを変更してきたスパルタクにインテルは翻弄されてしまいます。まぁ余裕を持ち過ぎたからやね、っとコッチも余裕で観てたのですが、完璧に崩されて失点を喰らうともうインテルは前節までのインテルに戻ってしまいました。
そう、ここからはもうグズグズでした。失点から4分後にレコバが交代すると、前線の活力は全く無くなりました。更に追い討ちをかける様にフィーゴもベンチへ。
代わったアドリアーノが何か出来る筈もなく、前線は更に停滞。残り時間にスパルタクが2点目を奪わない事を祈るしかない、といった状態のサンシーロ。
最後はスパルタクの深刻な決定力不足に助けられての勝ち点3、と言っても差し支えないでしょう。

何故こんな事になってしまったのでしょう?前半のファンタスティックなインテルは何処へ??レコバ、クルスとも故障上がりなんで元々フルタイム出場が厳しかった、ってのは判ります。だから圧倒的だった前半のうちに3点目を決めれなかった事も1つの理由でしょう。でもそこはあんまり責めれないよなぁ。前節まで最悪だったインテルがあれだけ輝いていたんだから、3点目をどうこう言うのは贅沢でしょ。
となるとやっぱり選手交代。レコバ交代はコンディション面から考えても仕方無いとしても、何故ブルディッソ?クルスが「代えてくれ」というゼスチャーをしていたのに、何故バー直撃ミドルを放ったりと存在感を示していたフィーゴを選択??そしてそんなクルスをロスタイムまで引っ張った意味は???
希望が見えてきたかに思えましたが、結局は後味の悪さからグズグズな印象しか残らなかったインテル。ここで完膚なきまでにスパルタクを倒していたら次のアウェイ戦も心配は無かってんけど、今のままじゃ微妙です。
セリエでは首位やのになぁ。

興奮度:65%

MOM:レコバ