05-06 UEFAチャンピオンズリーグ R-16 1st leg

2006.2.21 フィリップス シュタディオン
0
0-0
1
0-1
 
得点
ジュニーニョ(65分、直接FK
メンバー
1 ゴメス
GK
1 クペ
   
3 ライジハー
4 アレックス
2 オーイヤー
19 ラメイ
DF
31 クレルク
3 クリス
  (HT 22 ビルトール)
4 ミュラー
20 アビダル
 
 
6 シモンズ
15 クリナ
  (54分 37 アイサーティ
8 コクー(C)
20 アフェライ
  (73分 10 コネ)
MF
7 M・ディアッラ
21 ティアゴ
8 ジュニーニョ・ペルナンブカーノ(C)
14 ゴヴ
  (81分 退場)
10 マルダ
 
 
17 ファルファン
9 ヘネゴールオブヘッセリンク
FW
9 カレウ
  (63分 11 フレッヂ)
   
          ゴメス

レイジハ  アレクス   オイエル  ラメイ

         シモンズ

     クリナ      コクー

         アフェライ

    ファルファン    ヘネゴール

布陣
          クペ

クレルク  クリス   ミュラー  アビダル

         ディアッラ

    ティアゴ     ジュニーニョ

  ゴヴ              マルダ

          カレウ

sub
21 ズーデビール GK GK 30 ヴェルクートル
18 アッド DF DF 15 ディアッタ
7 ヴァイリネン MF MF 6 クレメント
16 ルシウス     26 ペドレッティ
11 ビーズリー FW  FW 19 ベンゼマ
イエローカード ジュニーニョ・ペルナンブカーノ
M・ディアッラ
ゴヴ(×2)
ビルトール
レッドカード ゴヴ(Y×2)
出場停止選手
ジョン・デ・ヨング
ボール
戦線離脱中選手 カサパ
レベイェール

観戦レポ

リヨンにとっては昨季の雪辱を果たす機会が早くも訪れました。PSVにとっては返り討ちにしてやるよ、って感じでしょう。これは大注目の一戦です。
リヨンの不安材料はDFライン。レベイエール、カサーパがハムストリングの負傷で離脱中。ベストな布陣のPSV相手ですから失点は覚悟しなければいけないかも知れません。
しかし試合が始まってみると意外にもPSVの方がDFが緩い。ベストなのに。最終ラインでの危険なパスミスが多く、自らリズムを崩してしまいます。これは危機感の違いだと感じます。
後半からウリエはクリスに代えてビルトールを投入。これで4バックは右からクレリク、ミュラー、アビダル、マルダという並び。本来のディフェンスレギュラーはアビダルだけ。そのアビダルにしても左SBのマルダにしてもオリジナルポジションではありません。一見とてつもなく危険に思えるラインナップですがそれ故の危機感、集中力に於いてはPSVを凌駕していました。
結果的に無失点で抑えれたのでこの賭けは成功に終わったと言えるでしょう。
では後半から何故リヨンはバックラインを削ってまで攻撃的に行ったか、というとこれはCL独自のルールが大いに関係してると思いますね。通常アウェイでエンパテならば上々の結果と言えるかも知れませんが、このノックアウトラウンドに於いては得点を取らない引き分けなんて全く意味が無い。ここを0-0で乗り切ったとしても次のホームでPSVに失点を喫してしまうと、たちまち2点以上取らなければいけない状況に追い込まれてしまうからです。つまりCLでは「アウェイで攻撃的に、ホームでは失点を喰らわないように」ってのは定説。だから0-0の時間帯が続く中で焦っていたのはむしろリヨン。
だからこそその中でのジュニーニョのゴールは非常に評価出来る。もうこのFKはホンマに悪魔的やね。今回の生け贄はゴメス。素人目から見るとゴメスの正面に来たボールなのでGKが処理するのは簡単、と見えますが、無回転で鋭く落ち、更にボールスピードは落ちない、こんなシュート体に当てるのが精一杯でしょう。
PSVはアレックス、コネのシュートがバーとポストに嫌われましたがそれ以上にゴメスは運が無かった。ホームでは絶対的な強さを誇っているPSVですが、ゴヴがつまらないファウルで退場してくれたのにも関わらず勝ち点1すら取れませんでした。これはリヨンが良かったと言うより(リヨンもあまり良く無かった)、PSVの自滅と個人的には解釈してます。
ただまだまだ1点差です。昨季もPK戦までもつれ込んだ両者の戦いですから、このままあっさりと終わるとは思えません。
ヒディングが次に何をしてくるのか不気味で仕方が無いですね。

興奮度:65%

MOM:ティアゴ