05-06 UEFAチャンピオンズリーグ グループF第3節 

2005.10.19 サンチャゴ ベルナベウ
4
0-1
1
4-0
ウッドゲイト(48分、ベッカム
得点
ストラン(40分、ストルフロル
ラウル(52分、ロビーニョ  
エルゲラ(68分、ベッカム  
ベッカム(82分、直接FK)  
メンバー
1 カシージャス
GK
1 E・ヨンセン
   
21 カルロス ディオゴ
18 ウッドゲイト

  (85分 24 メヒア)
6 エルゲラ
3 ロベルト カルロス
DF
5 バスマ
26 クバルメ
10 リセト
33 ドルシン
 
 
12 パブロ ガルシア
23 ベッカム
5 ジダン
  (70分 16 グラベセン)
8 バチスタ

  (HT 14 グティ
MF
6 ストラン(C)
  (HT 19 テッティ)
11 ソッリ
15 スヒェルブレッド
  (75分 4 ビンスネス)
 
 
7 ラウル(C)
10 ロビーニョ
FW
20 ヘルスタ
  (63分 9 F・ヨンセン)
25 ブラーテン
17 ストルフロル
   
         カシジャス

ディオゴ  ウッディ   エルゲラ  ロベカル

         ガルシア

   ベッカム        ジダン

         バチスタ

      ラウル    ロビーニョ

布陣
         ヨンセン

バスマ  クバルメ   リセト  ドルシン

   ストラン  ソッリ  スヒェルブレッド 

 ブラテン          ストルフロル

         ヘルスタ

sub
13 ディエゴ ロペス GK GK 30 レニンゲン
15 ラウール ブラボ DF DF 18 ラゴ
22 パボン     21 ステンサース
27 ソルダード FW FW 13 エデガール
パブロ ガルシア イエローカード
レッドカード
セルヒオ ラモス 出場停止選手
ミニャンブレス
サルガド
ロナウド
戦線離脱中選手 ルッセル
コッピネン
ベルグ

観戦レポ

結果だけ見たら「マドリーがホームでフィエスタ」って感じですが、実際はそうじゃなかったのがフットボールのおもしろい所。
特に興味深かったのが前半の攻防。攻めるマドリー、前線に数人を残して守るローゼンボリ、って構図の中でローゼンボリが挙げた先制ゴール。これが実に見事。周到に計算されたゴールとも言えた。何故ならベルナベウで猛攻に晒されているのに、全く慌てる様子が無かったから。
ロビーニョがドリブルで仕掛けても、ジダンがありえないトラップを連発しても、ベッカムがピンポイントでセットプレーを合わせて来ても、バチスタが野獣の如くゴールに迫っても、ロベカル、ディオゴの両SBが共に上がって来ても、全く慌てる様子は無かった。そう全ては計算されていたかの様に。これはかつての王者も相当にナメられてるな、と。
しかし後半。王者は王者たる所以をマドリディスタの前で披露しました。怒濤の4ゴール。CK崩れからウッディが珍しく「相手ゴールに」ヘッドを決めたのを皮切りに、前半あれ程生き生きプレーしていたローゼンボリの選手達が最後は諦めの笑みを浮かべる程に叩き潰しました。
その中身は2つのスーパーゴールと3つのお決まりのカタチでした。
まず1つ目のスーパーゴール。これは同時にお決まりのカタチでもあるのですが、ラウル・ゴンサレス。改めてとんでもないプレーヤーだと実感。ロビーニョがゴール前にドリブルで突進し、若干コボレ球の様になったボールをかっさらいGKの鼻先で左足で転がし右足でシュート。もうホンマ綺麗すぎるわ。これぞラウル。これ今季のゴールの中でもかなり上位にくるビューティフルゴールよ。
続いてのスーパーゴールはベッカム。これも代名詞とも言えるお決まりのカタチ、直接FKからですが素晴らしい。曲がって落ちる、ってのは言葉で書くとなんて事ないんですが実際目の当たりにすると溜め息がコボレます。速度も完璧でGK泣かせ。
そのベッカムですが、直前にもFKからエルゲラのヘッドを導いたりとこの日はFKがズバズバおもしろい様に決まってました。ベッカムのセットプレーからエルゲラヘッドってのも完全に1つのお決まりのカタチになりましたよね。わかってても止められないエルゲラ、って選手はホントに重宝する選手です。
さてさて前半と後半で全く違う顔を見せてしまったローゼンボリ。観ていた誰もがハーフタイムでのストランの交代に疑問符を付けた事でしょう。前半素晴らしいパフォーマンスだっただけで無く、チームのキャプテンであり精神的支柱、更には貴重なゴールまで決めた。そんな彼を怪我以外の理由で代える事があるのか?記者会見で監督がどう言おうとも真相は誰にもわからない闇です。元々そういう戦術だったのか、前半トバせるだけトバしてたからこそのハイパフォーマンスだったのか、それはわかりません。なんだかんだで35歳である事には変わり無いしね。ただ大敗の原因の1つに彼の交代があるのは揺るがない事実でしょう。
逆にマドリーはハーフタイムでのグティの投入は大当たりでした。なんだか最近絶好調やね。今季のチームに彼の居場所は無いのか?ってシーズン前は思ってたけど(実際グティ自身も移籍志願してたし)なにかが吹っ切れたんでしょうか?客観的に考えてもバチスタの方が能力は圧倒的に上だろうけど、マドリーらしさを出せる点に於いてはまだまだグティが上でした。
サルガドの負傷で出番が回ってきたディオゴも予想以上に良かったし、脇役も頑張っていた試合と言えるんじゃないでしょうか?ロビーニョは不運やったけどね。
それにしてもジダンの首トラップ見ました?これだけでも入場料払う価値ありましたよ。

興奮度:80%

MOM:ベッカム