05-06 UEFAチャンピオンズリーグ グループF第1節 

2005.9.13 スタッド ジェルラン
3
3-0
0
0-0
カレウ(21分、ジュニーニョ
得点
 
ジュニーニョ(26分、直接FK  
ビルトール(31分、レベイェール  
メンバー
1 クペ
GK
1 カシージャス
   
12 レベイェール
3 クリス
5 カサパ(C)
23 ベルト
DF
2 サルガド
6 エルゲラ
4 セルヒオ ラモス
3 ロベルト カルロス
 
 
7 M・ディアッラ
21 ティアゴ
  (86分 26 ペドレッティ)
8 ジュニーニョ・ペルナンブカーノ
MF
16 グラベセン
  (61分 14 グティ
12 パブロ ガルシア
23 ベッカム
8 バチスタ
 
 
9 カレウ
  (72分 11 フレッヂ)
22 ビルトール
  (80分 14 ゴヴ)
10 マルダ
FW
7 ラウル(C)
10 ロビーニョ
   
          クペ

レビユール  クリス   カサパ  ベルト

         ディアッラ

    ティアゴ     ジュニーニョ

 ビルトール            マルダ

          カレウ

布陣
        カシジャス

サルガド  エルゲラ   ラモス  ロベカル

     グラベセン   ガルシア

  ベッカム    バチスタ

        ラウル    ロビーニョ

sub
30 ヴェルクートル GK GK 13 ディエゴ ロペス
15 ディアッタ DF DF 15 ラウール ブラボ
24 モンソロー     21 カルロス ディオゴ
18 ベナルファ MF   22 パボン
  24 メヒア
FW 27 ソルダード
ベルト
M・ディアッラ
イエローカード サルガド
パブロ ガルシア
ベッカム
レッドカード
出場停止選手 ロナウド
アビダル 戦線離脱中選手 ジダン
ウッドゲイト
ミニャンブレス

観戦レポ

この結果は必然ですね。昨季の強いリヨンがそのまま残っていました。正直4連覇した最強リヨンがウリエによって滅茶苦茶にされてるんじゃないかと心配してたのですが、この日のリヨンは昨季の強かったリヨンそのまま。ブレーメンに7点取って激勝したあの頃のリヨンそのままでした。
シーズン開幕して間もなくで連携も全然出来てないし、頼みのジダンもロナウドもいないし、のマドリー相手に充分な数のリーグ戦をこなしているリヨンが負ける筈もなかったのです。勝って当然。当然の結果が3-0です。むしろもっと点差が付いてもおかしくはなかった。
それぐらいにリヨンのパフォーマンスはマドリーを凌駕していました。パスの繋がりひとつ取ってもマドリーとは違って全てに意図が感じられたし、全員が描く絵も一緒で動きも流れる様でした。
マドリーがペースを握ったのなんて立ち上がりだけ。リヨンはロビーニョを抑え切れずゴール前で連続FKを与えてしまいました。それぞれベッカムとロベカルが蹴りましたが、僅かにゴールならず。こんな調子でマドリーのチャンスはFKかロビーニョのドリブルかロベカルのロングシュート。
確かにロビーニョのドリブルとロベカルのロングシュートは冴え渡っていました。カサーパ、クリスは何度もロビーニョを自由にさせたし、ロベカルのキックは何本もゴールマウスを捉えました。ただ仮にマドリーのチャンスの何個かが決まっていたとしても、最後に笑ったはリヨンでしょう。例え決められても絶対に突き放していた筈です。それぐらいに地力の差を感じました。
ウリエが独自色を出さずにルグエン路線で行ってくれるのならば今季のリヨンもかなり期待出来ます。クペは安定したセービング、キャッチング、パンチングでロベカルの脅威をものともしなかったし、レベイエールは毎年成長してる印象でこの日もバチスタ、ロベカル、ロビーニョ相手にも怯む事無く果敢にディフェンス、タイミング良い攻め上がりでアシストも記録しました。
ディアッラはエッシェン移籍でより存在感が増し中盤に君臨。マドリーの中盤に仕事をさせなかったのは彼がいたから。ジダンがいたら別だったかも知れませんが、この日のマドリーはホントに決定的パスを全然出せなかった。逆に言うと出させなかったディアラは天晴。
そのディアラを地味にサポートしていたのがチアゴ。すんなりリヨンのピースにハマっているのは流石の適用力と言えるでしょう。
そしてジュニーニョ。まさにエースまさに大黒柱。実質ハットトリックの活躍ですからね。先制点もカレウの頭をかすめただけでホントはジュニーニョのFKゴールと言えるし、2点目は正真正銘FKゴール。35mはあろうかという距離から叩き込みました。CLでも毎年毎年決めてますね。そして前半終了間際にはドリブル突破からPKをゲット。サルガド、P・ガルシアという既にイエローを貰ってる所(つまりガツガツいけない)を突いた頭脳的で力強いドリブルでした。まぁこのPKを決めてりゃ完璧やってんけど、流石カシージャスですわ。
それからビルトール。大舞台に強いって言うか大勝負では持っている以上のチカラを発揮しますね彼は。勝負を決めた3点目のボレー以上に試合中の動きが素晴らしかった。カレウのサポートもそうだし、ロベカルへのチェックもそう、レベイエールとの縦のコンビネーションは完全に確立されていますしね。こういう試合では非常に頼もしいベテランです。ルグエンフットボールをピッチで一番体現していました。
そして最後にカレウ。このチームではハマりそうな予感です。ラッキーゴールで彼自身もノッてくるでしょう。自信を漲らせたドリブル突破、ポストプレーで攻めのリズムを作っていました。交代で出て来たフレッヂなんかも伸び伸びやってるし、まだ1試合を見ただけですが、リヨンのグループ突破は間違いないでしょうね。
それにしてもマドリーはこんな選手層でやっていくつもりか?0-3の場面でもまともに投入出来そうなのはグティだけって。一昔前も使える控えはグティとソラーリだけ、みたいな頃がありましたがこれで優勝出来るとはとても思えません。

興奮度:85%

MOM:ジュニーニョ