04-05 UEFAチャンピオンズリーグ グループD第4節 |
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2004.11.3 スタッド ジェルラン
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4
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1-1
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2
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3-1
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エッシェン(22分) |
得点
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セルチュク(14分) | ||
マルダ(53分) | トゥンジャイ(73分、ルシアーノ) | |||
ニウマール(90+4分、ジュニーニョ) | ||||
ニウマール(90+6分、ジュニーニョ) | ||||
メンバー
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1 クペ (73分 30 ピュイドゥボワ) |
GK
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34 ルストゥ | ||
12 レベイェール 15 ディアッタ 3 クリス 20 アビダル |
DF
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5 ウミト オザト(C) 2 ルシアーノ 3 セルベト (76分 退場) 24 デニズ |
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7 M・ディアッラ 8 ジュニーニョ・ペルナンブカーノ 4 エッシェン 14 ゴヴ(C) (70分 11 ニウマール) 10 マルダ |
MF
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15 マルコ アウレリオ 21 セルチュク 30 セルカン 20 アレックス (89分 17 ファンホーイドンク) |
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13 フロウ (83分 34 ベナルファ) |
FW
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9 セルハト (86分 7 メフメト) 10 トゥンジャイ (90+3分 6 ファビアーノ) |
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クペ
レビユル ディアタ クリス アビダル ディアッラ ジュニーニョ エッシェン ゴヴ マルダ フロウ |
布陣
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ルストゥ
オザト ルシアノ セルベト デニズ マルコ セルチュク セルカン アレックス セルハト トゥンジャイ |
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sub
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23 ベルト | DF | GK | 1 ヴォルカン | |
26 クレメント | MF | MF | 19 オンデル | |
29 ゴメズ | 27 ケマル | |||
21 ベルグニュー | FW | FW | 8 ムラト | |
イエローカード | セルベト(×2) セルカン マルコ アウレリオ |
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レッドカード | セルベト(Y×2) | |||
出場停止選手 | ||||
エウベル
カサパ ビルトール |
戦線離脱中選手 | ノブレ |
観戦レポ
90分の間に色んな事があった試合でしたわ。順番に振り返っていきますと、まず立ち上がりはフェネルがペースを握りました。2トップによる前線からの守備と中盤のバランスの良さでゲームを支配します。特に中盤でのボール奪取や運動量、ルーズボールを拾えてるのが良かった。そんな流れなんでフェネルが先制したのも当たり前でした。
前半14分、クリアボールを拾ったセルチュクがミドルシュートを決めます。
このシーンがフェネルの序盤の攻勢を象徴してたんじゃないでしょうか?
そしてこのゴールはもう1つの意味を持ってました。
セルチュクのミドルはDFに当たって角度が変わった言わばラッキーゴールだったんですが、ここから「DFに当たって角度変わった祭り」がスタートします。
エッシェンの同点ゴールもマルダのクロスがDFに当たって角度が変わって上手くエッシェンの足元に入ったものだったし、マルダの逆転ゴールもDFに当たって角度が変わって丁度マルダが流し込むだけの所に来たものでした。
続く時は続くもんですね。
しかし結果的にはラッキーゴールでも内容はリヨン良かったですよ。
右サイドは主将ゴヴとレベイエールのコンビネーションが抜群で何度も崩せてたし、中盤もエッシェンの活動量とペルナン君のパスの散らしで主導権を奪い返していました。マルダとフロウはポジションチェンジを繰り返し、それが得点にも結びついたし、クペは安定感抜群。
逆転した53分以降はアレックスがピリっとしないフェネルを尻目に確実に勝ち点3を取れる状態でした。
しかしアクシデントが起きます。
クペ負傷退場。
しかもCKの時に交代ってのがタイミングが悪かった。
これを逃さなかったフェネルも素晴らしい。
アレックスのCKからルシアーノがヘッドで競り勝って落とした所をトゥンジャイがGKの鼻先で角度を変えてゲットゴール。
ピュイドゥブワを責めるのは酷です。
これもリヨンには痛かったですが、3分後更に痛い事が起きます。
セルベトが2枚目のイエローで退場しちゃうんですね。
一見、相手が10人になったので良い事の様ですが実は違います。
フェネルバフチェはこの試合是が非でも勝ちたかったんですよGLの状況的には。
しかし何とか追いついた後の10人の状況での残り14分となると、これは引き分けでOKってなっちゃうんですよね。
一方リヨンはこの試合引き分けでも全然問題無いですが、この試合に勝てば突破が決まるんですよ。
突破を決めれば次のオールドトラフォードでのユナイテッド戦を含めた残り2試合を消化試合に出来るので非常に楽なんですよね。
でもここで引き分けちゃうと、恐らく次は勝利は難しいので結局最終戦まで真剣勝負をやらなくちゃいけなくなってしまいます。
となると勝ちにいくには10人で守られてる相手よりは11人同士で普通に戦った方がやりやすいんですわ。
そんな状況なのでリヨンは予想通りフェネルを崩せずとうとうロスタイムまで来ちゃいました。
あ〜このままドローか〜チョット運も無かったなぁ〜、ってなロスタイム4分目ビルトールもエウベルもゴヴもカサーパもいないリヨンですが、この男はまだピッチに立っていました。
ジュニーニョ・ペルナンブカーノ。
もう殆ど最後のプレーであろうゴール前でのセットプレー。
得意のプレースキックが唸りましたよ。
絶妙のボールを人海に蹴りこむと、そのボールは直接ゴールネットに吸い込まれていきました。
劇的決勝弾に崩れ落ちるペルナン君。
その横でニウマールが「俺が決めたアピール」を繰り返しイレブンはニウマールを祝福します。
リプレイで観ても触ってる様には見えませんでしたが(笑)
まぁその直後ニウマールは戦意喪失したフェネルから正真正銘のヘディングを決めてくれたんでOKですが。
この場面でもペルナン君のボールカットからフリーランニング、そして決定的なクロス、とこの時間でも衰える事の無い運動量を見せ付けられました。
結局ジュニーニョで勝ったって試合ですわ。最終的には。
それにしてもエンパテで終わりそうな試合を土壇場でモノに出来たのは大きいね。
こういう強さがあれば胸を張ってベスト16以降も戦える筈です。
リヨンGL突破おめでとうございます。
さて敗れたフェネルですが計算上はまだ可能性ありますが殆ど終わりと言っても良いでしょう。
ただリヨンをここまで苦しめたのは賞賛に値します。
アウェイでこれだけ出来るんですから、ホームでキッチリ勝ち点取っておきたかったですね。
満足度:70%
MOM:ジュニーニョ