開幕戦 ポルトガルVSギリシャ(グループA ) プラン通り
試合前の個人的な予想は「引分け」でした。私の中でポルトガルってあんまし評価高くないんですよね。しかも相手は曲者ギリシャ。ホスト国の開幕プレッシャーが逆の作用に働くと「負け」という結果も充分考えられます。でもまあ粘って引分けかなと、そんな予想でした。で、華やかなオープニングセレモニーの後、いよいよ待ちに待ったEURO04が開幕しました。と思ってたらいきなりギリシャが先制します。パウロ・フェレイラのパスミスをかっさらったカラグニースがミドルを突き刺してゲットゴールです。今季のCLでハイパフォーマンスを披露してくれたパウロでしたが、これは痛過ぎるミスですね〜。これでギリシャは攻めに出る必要が無くなり、得意のカウンターモードへ。4-3-2-1でバランス良く時間を経過させます。ポルトガルも逆に得意のポゼッションサッカーを如何無く発揮できる環境になった訳なんですが、いかんせん攻撃が上手く回りません。シモン、ルイジョルジの左サイドはセイタリディスに完全に封じ込められて、攻めはフィーゴ、パウロの右一辺倒です。ルイコスタ、マニーシェがもうちょっと絡んでいけたらなと思う前半。そしてハーフタイム。ルイスフェリペは動きます。ルイコスタとシモンを代えてデコとロナウドを投入します。ま、これは誰もが予想してた当然の采配と言えるでしょう。そのロナウドの左サイドを中心に逆転を伺おうかとするポルトガルに落とし穴はまたも開始早々でした。コスティーニャのパスをインターセプトしてさらったセイタリディスがカウンター。ハリステアスとのワンツーからエリア内に進出した所でロナウドに倒されてPK獲得です。これをバシナス28歳が止めれないコースにキッチリ流し込んでリードを広げます。さぁ焦りが見えるポルトガル。見てる側としてはこの状況は実に楽しいんですがね。名誉挽回とばかりにロナウドが何度も何度もドリブル突破を試みます。しかしセイタリディスに止められるか、抜いても左足でのセンタリング精度は悪過ぎで中と合わなかったり。プルバックのボールはキッチリとデラスに読まれるし、振り向き様シュートはDFに当たって上手く入るかに見えて僅かにそれたり、とリズムが乗りません。パウレタ、ヌーノ・ゴメスのトップと出し手との空気が合ってないシーンが増えます。マニーシェはミドルを連発しますが、誰が見ても明らかに力んでいます。カプシス、デラスのCBを中心にギリシャのDFは堅いですが、実はGKのニコポリディスは結構「穴」なんですよね。しかしキーパーを狙った鋭いシュートってのは見れないままポルトガルの大量のシュートは殆ど枠から遠く離れて行きます。敗戦が決まったロスタイムの最後のプレーでCKから1点返すのがやっとでした。これをやっとこさ決めれたのがロナウドってのもまた。。。。このCKに繋がる直前のフィーゴの切り返しなんてのは、凄く評価できるけど、全体的にこの日はフィーゴも60点いかないですねぇ。個人的に一番評価高かったのはセイタリディスですが、デラスが良く頑張ってましたよ。なんかローマでのプレーを考えると別人のようですわ。バシバシ体張ってるし存在感も絶大。ダビザスの怪我が逆にプラスに働いたかな?いや〜しかしこの結果は多少驚きですね。ポルトガルが勝つ事は無いだろうとは思ってましたが、ここまでギリシャが完璧な内容のプラン通りの圧勝劇を見せるとはね。

1st スペインVSロシア(グループA )お見事
試合前の個人的な予想は「スペインの快勝」でした。まぁスコア的には2-0ぐらいですが、内容は快勝!みたいな。で、蓋を開けてみると、とりあえずはそんな感じの試合展開で進みます。パウレタ、ヌノゴメスのチグハグ2トップを見た後でモリとラウルのコンビを見ると呼吸の大事さが良くわかります。その息の合った2トップの好影響で全てが上手く回るスペイン。2トップの動きが良いからエチェベリアとビセンテのサイドもガンガン行けるし、アルベルダ、バラハのバレンシアピボーテも澱み無く配給できる訳です。ブラボとマルチェナは積極的にインターセプトを狙い、プジョルはタイトにエルゲラはカバーリングでその能力を発揮します。カシジャスはボール飛んで来ないんで出番殆どありません。そんな感じで完璧なスペイン。得点も時間の問題って感じで予想通りの快勝の気配がプンプンだったんですが、ここでもう1つのスペインの顔が覗きます。それは得点力不足。カタチは凄いキレイなんだけど、中々シュートにいけない。逆に言えばカタチにこだわるあまり?時間が経過していくにつれ当然ロシアにもチャンスの目は出る訳なんでアレニチェフ筆頭にモストボイ、シチェフらが可能性を感じさせます。手詰まり感が漂ってきたスペインの打つ手は選手交代。で今回のスペインを僕が最も評価してる所は選手層の厚さなんですね。ここでバレロン、シャビアロンソが出てくるんですから堪りません。そしてこの2人が入ってすぐ結果出すってのが出来すぎた話。シャビアロンソがファーストタッチで右サイドのエチェベリアに大きく展開するとそこからアルベルダ、プジョルと渡ってのプルバックをエチェベリアスルーでバレロンがこれまたファーストタッチの絶妙なトラップがゴール。ほんまに出来過ぎやわ。この1点で俄然優位に立ったスペインがそのまま勝利。この試合のMVPは圧倒的にビセンテです。90分間止められないドリブルを披露。ロシアDFはファウル以外に止める術がありませんでした。そのイエローが貯まり貯まって終盤のシャロノフ退場及び出足を鈍らせた要因になりました。それはオノプコ、イグナシェビッチがいるいないにかかわらずでしょう。もうビセンテは最高やね。ルケのベンチも納得せざるを得ないですわ。

1st スイスVSクロアチア(グループB )マイナスの結果
このカードは、ある意味フランスとイングランドの戦いよりも期待できます。というのは下馬評ではフランス、イングランドってのはダントツ有利なんですよ。で、スイス、クロアチアってのは評価低いんですが2強に割って入る為にはこの直接対決でまず勝つってのが非常に大事です。なので両チーム気合いの入ったアツイ試合が見れるのではないかと?ちなみに個人的な予想は「両チーム死力を尽くして痛み分け」です。ちなみに予想は当たりました。負けられない両チームは自然とカードが増えますね。荒れ試合って訳じゃないけど乱れ飛びます。誤算は後半に入ってのフォーゲルのイエロー2枚での退場でしょう。個人的にもスイスのフッゲル、ヴィッキー、フォーゲル、ヤキンの中盤はかなりアツかったので、これは退場して欲しく無かった。シャプイサが下がって中盤を補填します。クロアチアでアツイのは4トップ気味の前線です。ショコタ、プルソ、モルナル、オリッチって。ただ並べりゃええってもんじゃないですよね。やっぱり後半からラパイッチ入れた布陣の方がバランス的にもしっくりいってましたわ。数的優位を活かせるシーンは何度かあった筈のクロアチアでしたが、結局0-0。この結果は両チームにとってマイナスの気がします。まあフランス×イングランドの結果にもよりますがね。

1st フランスVSイングランド(グループB )いきなりこんな展開でいいんですか!
もうねビックリですよぉ。ホントに開幕4試合目でいきなりこんなドラマティックな内容の試合が見れていいんですか?!って感じの。はぁ〜大興奮でしたわ。試合前の個人的な予想は「フランスの順当勝ち」。このグループは2強なんて言われてますがイングランドとフランスじゃ結構チカラの差があると思うんですよね。しかもこの日のイングランドはリオは勿論の事、あほのテリーも出れないらしくキングが先発CB。ますます勝ち目は無いかな?と。でも「世界最強」と呼び声高いフランスですが、上手く対応できるのはイングランドだとも思うんですよ。それは何故かと言うとフランス代表のメンバーが殆どプレミアでプレーしてるから。この日も先発22人中プレミア人は16人。たったの6人だけなんですよ他のリーグでやってんのは。しかもその内の2人はバルテズとベッカムという元マンUな訳で実質プレミアのオールスター戦みたいな陣容ですわ。なので戦い慣れてるという面でイングランドにもチャンスあるかな?と。でも実際試合が始まると予想は当たっていました。もう圧倒的にフランス!実力差がまざまざって感じの展開。イングランドは腰が引けてゴール前に張り付いてるだけ。ピレスがキレキレでピレス1人にズタズタにされてるんですよ。もうこれは大量点もありえるな、って思いましたね。でもキャンベル中心に粘ってると先制点はイングランドに入りました。ベッカムのFKをランパードが見事なヘッド。これは止めれんね。ベッカムのクロスといいヘッドといい。先制されて狂ったフランス。このチームは波にノると何点でも入りそうなんですけど、一旦崩れるとトコトン弱々しくなるような気がします。失点喰らってからのフランスはジダン、ピレス共に何だかリズム悪く、かといって交代メンバーって言うとビルトール以外は先発陣との質の違いがあり過ぎてあんまり投入しにくいし。いやフランスのベンチって滅茶苦茶豪華なんですよ。でもアンリ、トレゼゲとかが更に更に上のレベルじゃないですか?だから見劣りするって言ってるだけなんですが。そんな訳ですっかり得点が取れそうな気配が無くなったまま時間が刻一刻と過ぎていきます。守りに入ったらイングランドは守れるからね。そうこうしてるとルーニーがPK奪取。絵に描いた様なカウンターからスピードで突破してのダイブでした。正直リプレイで見る限りシュミレーションだと思うんですが。でもそれはベッカム「様」がバルテズにドンピシャで止められたので、どっちでも良い事です。それにしてもバルテズ久々にカッコ良かったよ。イングランドはこのPKが決まってりゃ完全に勝負を決めれたんですがねー。これが痛かった。WOWOW的にも「様」が止められて、この後のフランス逆転の呼び水になるってのは痛かったやろうね。ってそんな話はどーでもいいか。そうこの後フランスは逆転するんですよ。まさかまさかのね。バルテズが止めて勝点への望みは繋がったものの相変わらず点が取れそうにないムードのフランス。ビルトール、サニョールを投入するも全然活きてなくって時計はロスタイム。最後のチャンスであろうゴール前のFK。でも角度的には左足で蹴った方が良い角度。ロテンがいないのでキッカーはジダンかアンリに限られて、はっきり言って最近ではアンリの方がバシバシ決めてるので、ここはアンリ?と思いきやキッカーはジダン。まあ入らんやろなって見てたら、入っちゃったよ!!!!!!!!!!!ごめんなさい!!ジダンをなめてました。FKに関しては。いや〜、とんでもなく美しい鋭いシュートでしたよ。かぁ〜恐れ入りました。ロスタイムに追い付いたフランスが辛くも勝点1獲得。終わった終わったと思ってたらまだドラマは終わらず。ジェラードのバックパスをアンリがかっさらってジェームズに倒されてPK。うわ〜嘘みたいなホントの話なんですねー、これが。蹴るのは今度こそアンリかなと。プレミアでいっつも決めてるし、逆にジダンはマドリーじゃフィーゴが蹴ってるからね、しかもさっき点取ったからもういいかなと。しかしここもキャプテンが蹴りに行きます。両キャプテンが止められたりしたらカッコつかんなと不安に見てたら事も無げに決めたよ、この宇宙人は。かぁ〜。フランス逆転。この試合ロスタイムがとんでもなくアツイ、アツイ。終わってみれば2-1でフランス勝利っていう順当な結果。でもこれは90分見て良かったよ。サッカーは何があるかホンマにわからんね。

1st デンマークVSイタリア(グループC)らしい戦い
デンマークのフットボールが「おもしろい」ってのはサッカー界における既成事実です。で、この日の相手はイタリアなんですが、イタリアって国は相手の質が高ければ高い程、手堅い守備からカウンター1発で勝つってイメージがありますよね。歴史は繰り返されるのでしょうか?個人的な予想は歴史を覆しての「デンマーク勝利」なんですが、いかに?さてキックオフです。序盤から期待通りデンマークがシステマチックな攻めを見せます。このチームは11人のバランスがホントに良いよね。攻めに関してもグロンケアがいないみたいですが、ロンメダールがいれば問題ナッシングで、左サイドからは御馴染みヨルゲンセンが創造性をミックス。2トップは縦にトマソンとサンドで、もうこの2人に注文はいらないでしょう。イタリアのカテナチオ相手にも抜群のコンビプレーを見せます。ディフェンスはどうか?って言うとポウルセンの中盤の底での奮闘はThis is DENMARKだし、ビエリを完封したラウルセンの出来はミランでは見た事無い程パーフェクトでした。ラウルセンはやっぱ良い選手ですよ、何故ミランだと能力を発揮できないんでしょかね?ヘルベグにしろラウルセンにしろセリエでイタリア慣れしてるって感じはしますね。ま、この日のイタリアアタッキングは全然駄目駄目でしたが。ビエリはコンディション悪いのかパッとしないし、残念ながらアレックスも同様。俄然トッティに比重が増しますが暑さとデンマークのプレスに沈黙。ザンブロッタ、パヌッチもそれ程上がれず、カッサーノ、フィオーレの投入組の流れを変えれませんでした。この試合で一番光ってたのは両チームのGKですね。セーレンセンはシュマイケルの影を追い払うパフォーマンスを披露。安定感、ファインセーブ共に申し分無しで継承者である事を存分に示してくれました。ブッフォンはどんな場面でもやってくれる男です。ネスタが終盤痛んでやや不安定になったディフェンスラインでしたが、アズーリの守護神は1歩も動じませんでした。そんな訳で試合はスコアレスドロー。90分通して質でも量でもデンマークが圧倒してましたが、それでも失点しないのが実にイタリア的で、また結局得点できなかったのもデンマーク的と言えるかもね。

1st スウェーデンVSブルガリア(グループC)帰って来た男の価値
この試合もアツいカードですね。両者実力が拮抗していて見てる方としては一番オモシロいパターンになるはずです。若干スウェーデンが強いかなってのが試合前の予想。勝敗を分けるのはチョットした運かな?と思って試合を見てました。前半は予想通り実力伯仲の内容。華麗なパスワークでピッチを広く使って自在に攻めるブルガリアに対してスウェーデンはラーション、ズラタンの2トップの破壊力で対抗します。この試合一番良かった選手は17番のマルティン・ペトロフ。ペトロフやペトコフが一杯いるブルガリアですが間違い無くこのヴォルフスブルクの左ウィンガーが一番目立ってました。高速ドリブルで何度も左サイドを切り崩したのは勿論の事、そこからの精度の高いクロス、またパワフルな左足キックは、かのストイチコフと比較されても恥ずかしくないレベルです。そんなペトロフを中心にペースを握ったブルガリアでしたが、ヤンコビッチ、ベルバトフが決め切れません。ここが最大のポイントでした。決めるか決めないか。そこが問題だったんです。チャンスの数は両チームとも途中まではそんなに変わりませんでした。むしろブルガリアの方が確実にペースを握っていたし、質も美しさも上でした。でも最後の所が違った。その結果が5-0という信じられないスコアになって表れました。まさかこんなに差がつくとはね。上手く抜け出したズラタンからのプルバックをリュングベリが、ごっつぁんゴールで先制した時でもまだブルガリアの反撃の方が上だったんですよ。でも後半に入ってのラーションのゴールで勝負が分かれました。左SBエドマンからのアーリークロスを完璧にダイビングヘッドで合わせると、更に直後にもヴィルヘルムソンからリンデロートと繋がった折り返しのボールをファーで角度の無い所からスライディングシュート。連続ゴールで試合を決めたんですよ。特筆すべきはブルガリアDFを完全に崩した流れもそうですが、やはりラーションの決定力でしょうね。この試合でもズラタンは結構決定機を外してましたが、やはりラーションは違います。取るべき時に取ります。試合を決めるゴールを取ります。前線でキーになって風格すら漂ってきたズラタンはかなり成長したなと見てたんですが、ラーションはやはり全てにおいて別格なのか?こういう男がいるかいないかが勝敗を分けますよね。で、スウェーデンにはそんな男がもう1人。そうリュンベリです。先制ゴールも実に「らしい」ゴールでしたが、意気消沈したブルガリアに最後のトドメをさす4点目も「らしい」ものでした。2列目からスルスルと抜け出てのエリア内侵入ドリブル。背後からDFが近づいて来たのを察すると狡猾に倒れてPK奪取。うまいよねこういう所。ズラタンに蹴らせて今後のチームにとってもラーションのハットトリックよりもオイシイ4点目を得ます。ロスタイムにはアルベックとラーションの往年のコンビで5点目を挙げ最高のムードでホイッスル。試合前にデンマークとイタリアが引分けた事もあってか両チームともに「勝ち」を狙いにいったアグレッシブな好ゲームはおもわぬ大差で終了しました。でもホントにスコア程の差は両チームに無かったですよ。フットボールって恐いね。

1st チェコVSラトビア(グループD)焦るバロンドール
チェコ苦しんだね〜、かなり。「EUROに楽な試合は無い」ってのが証明されました。試合前の予想は多くの識者と同じく「チェコの楽勝」。チェコが負ける要素なんて無いと思ってました。トルコはそんなラトビア相手に負けてるんですが、そういった「油断」ってのももう無いしね。試合は最初からそんな予想通りに進みます。チェコのラッシュ、ラッシュ、ラッシュ。コレル、バロシュの2トップを筆頭にポボルスキー、ネドベド、ロシツキが襲いかかります。しかしラトビアの人海戦術の前に中々上手くいきません。もうミドルが悉くディフェンスに当たりますからね。点は入らずともチェコの多彩なパターンを見てるだけで楽し。しかしそんな余裕は前半ロスタイム吹き飛びます。典型的なカウンターからプロホレンコフの左サイドからの折り返しをヴェルパコフスキが中で合わせて先制ゴール!!あっちゃ〜ウィファルシやっちゃったよ〜。中にチェコDFは3人いたのにヴェルパコフスキたった1人に合わせられました。ウィファルシがマーク外しちゃいましたね。そういえばチェコ唯一の不安材料はココの所か?!完全なジャイアントキリングパターンで後半に折り返します。後半もチェコが一方的にシュートを浴びせますが、ポストをかすめたりコリンコのファインセーブを喰らったり、バロシュが外しまくったり。このままの展開もありえると思い始めた時ポボルスキーがやってくれました。右サイドで完全に2人をドリブルで振り切ってからのクロス、これが混戦でこぼれた所をバロシュが詰めました。遂に同点、やっと決めたよバロシュ!それにしてもポボルスキーですよ。やや疲れが見え始めたラトビア相手に彼のドリブルが止めれる筈はありませんでしたね。同点に追い付いて少し余裕が出て来たチェコですが、それでも逆転したのは85分を回らなければなりませんでした。逆転弾もこぼれ球をハインツが押し込んだものでして、ホントに苦しんだ事が良く解ります。やっとこさ、やっとこさですよ。ラトビアも含めて「死のグループ」だとしたら見てる方としてはますます楽しみが増えますがね。ラトビアは第2戦に真価が問われますね。

1st ドイツVSオランダ(グループD)我がオランダに失望
この内容は納得いかんねぇ。待ちに待ったオランダ。遂にオランダ開幕。しかも相手は因縁のドイツ。ドイツをブチのめして景気良くいきたかたんですが・・・・・。う〜ん結果もそうですが、試合内容が悪過ぎるわ。特に前半は最悪。前の4人(ニステル、ラフィ、ゼンデン、ファンデルメイデ)の息が全然合って無くって攻めの形が作れないどころか、仕掛ける姿勢も見えない。コクー、ダビッツのドブレピボーテも絶好調バラックに手を焼いて前への展開も上手くいかない。何故スタメンでスナイデル、オーフェルorロッベンを使わない?ラームの積極性、果敢に攻める姿勢、攻めのドリブルと比べるとハイティンガの出来も全然納得いかない。もう最悪の前半です。極めつけはフリングスのゴール。再三再四セットプレーからピンチを招いていましたが、遂にフリングスに決められました。このあたりの対策の無さも悲しいね。そして後半へ。当然アドフォカートはスナイデルとオーフェルを出してきました。むしろ遅過ぎるぐらいやわ。全然勝負にいかなかったゼンデンと比べてやはりオーフェルは前へ前へ行きますから、少しずつドイツが押し込まれて行きます。オーフェルは惜しいシュートもあってチームが悪い中ではまずまずの出来。ですが、得点の臭いは中々しません。うーんオランダ前半よりは良くなったが何処か眠ってる感じが続きます。やっと動き出したのはファンホーイドンクが入ってから。もうなり振りかまわずホーイドンクの頭を狙ったロングボール作戦に出ます。これだけクリエイティブな面子が揃ってるのに放り込みサッカーなんて悲し過ぎます。結果的にはこの作戦が同点ゴールに繋がった訳ですが、俺は美しいオランダが見たいんだ!!唯一の救いはそのニステルの同点ゴールが美しかった事。ああいうボレーが出来るんですから、放り込みなんてやめて欲しい。1-1のドローで終わり最悪の結果は免れましたが、それぐらいでは納得できませんよ。でもドイツは流石に本番に合わせてくるね。っていうかバラックがキレてるとバイエルンでもレバークーゼン時代でもそうですがチーム力が2倍にも3倍にも成る気がします。この日のバラックは1人でフィールドを仕切っていました。バウマンのフォローも良かったし、シュナイダー、フリングスの両翼の動きだしの質も良かった。それにクーラニーも1トップで耐えたし、途中からシュバインシュタイガーが入ったんですが臆する事無くいつも通りのプレーが出来てたしね。収穫多かったんじゃないの?次のラトビアに手堅く勝てば、かなり良いムードでいけるんじゃないの?逆にオランダは次チェコですよ!!ヤバイです。早急にアドフォカートは対策を練ってもらわんとね。選手もそうですが。

2nd ギリシャVSスペイン(グループA )既定路線のドロー
どこかで見たような展開で混沌のグループとなりました。大方の予想通りと言っても良いかもしれませんがスペイン勝てず。これでギリシャはチョット前進?一番良かった点はスペインに対して全然ビビッて無かった所でしょうね。それは予選でスペインにアウェイ勝ちしてる事が大きな要因かも知れません。逆にスペインは悪い時の敗戦パターン。折角ラウール、モリのコンビで先制しておきながら上手く試合を運べませんでした。何回も何回もチャンスがあったのに決めれずじまい。特に後半はホアキンが右サイドに入って、ほぼ100%の確立で突破しはるんでチャンスのオンパレードやったのに。でもサエスの采配を見てると引分けでもOKだったのか?それは終盤にラウルをF・トーレスに代えた事です。同点の状況で勝ち越し点を狙いにいってる場面ですよ。そこでトーレスを入れるにあたってバックを削るのではなくFW同士そのまま代えたって事はつまりリスクを背負いたく無かったって事であって最低でも勝ち点1は確保したかったって事でしょう。もしこの後のロシア×ポルトガルでポルトガルが勝てばロシアの突破は消滅する訳でして最終戦ギリシャは骨抜きロシアと対戦できる訳ですよ。そしてスペインは開催国と生きるか死ぬかの試合をしなければなりません。もしロシアが勝ったとしてもポルトガルは最終戦プライドを見せてくるだろうし、引き分けでも状況は同じ、つまりスペインはこの試合是が非でも勝ちたかった。でも勝てなかった。この辺が毎度言われる本大会での勝負弱さなのでしょうか?それにしてもギリシャやるね。またしてもツァルタスマジックでのゴールでしたが、チーム全体での勝ち点奪取です。この日もディフェンスではデラスがカペッロからは考えられない様な充実ぶりを披露。急にレベル上がったんか?とにもかくにもギリシャが旋風を巻き起こしそうな予感はプンプンです。

2nd ロシアVSポルトガル(グループA )問題は次
コウトとルイコスタが外れた事について驚きの様に報道されてますが、純粋に考えたら至極当たり前の選択です。個人的にルイコスタが大好きでデコはあんまし好かない僕としてはルイコスタが外れたのは残念ですが、今季のパフォーマンスを見てるとデコでもしゃーないかなと。でもコウトは遅過ぎぐらいですよ。リカルド・カルバーリョは今季のCLを見る限り峠を過ぎたコウトを完全に凌駕してるに留まらず世界レベルのCBと言えるでしょう。そんな感じでこの日のポルトガルはバレンテ、マニシェ、コスティーニャも含めてポルト勢が5人も先発。ロシアのアレニチェフも合わせると6人か。そんなFCポルト状態の開催国相手にロシアは戦える状態ではありませんでした。このチームは毎度毎度内紛っつうか、そういうのが多過ぎでしょ。そういう危険性が魅力とも言えますが。えーと試合に戻るとポルトガルがいきなり先制します。デコのシュート気味のパスをゴール正面でマニーシェが上手く処理して隅っこに決めました。やっと重圧から解き放たれた瞬間でしょうか。この日も得点が入らなかったら変なムードになってたでしょうから、この1点のもつ意味は大きいです。更にフィーゴ中心に攻め立てるポルトガル。いや〜、フィーゴ良いよ。体調が良い時のフィーゴ程ワクワクするプレーヤーもいないのでは?そんなフィーゴを筆頭に追加点も時間の問題に思われたポルトガルに更に追い風は前半終了間際。オフチンニコフがエリア外で手を使ってしまってロハっちゃいます。リプレイで見ると手には触れてない様にも見えますが。10人でロシア後半へ。負ければGL敗退が確定するロシア。しかも10人。そんな状況が逆にロシアの開き直りを産んで、後半ロシアのパフォーマンスは向上します。特に良かったのが代わって入ったGKのマラフェエフとカリヤカ。何でも来い状態のマラフェエフは思いっきりが良くって所謂「当たってる」状態。カリヤカは1人でもゴールをこじ開けそうな雰囲気を常に漂わせてました。同点に追い付いてもおかしくなかったロシアでしたが、そんなロシアにとどめを刺すと共にサバイバルの勝ち残りを宣言するゴールを挙げたのがルイコスタでした。途中から入ってデコとの併用でのゲームメイカー。しかし試合を決める能力は1枚も2枚も上でした。ロナウドに通した冷徹なスルーパスもさることながら最後までサボらずに走り込んで決めたゴールも集中力の高さを証明しています。やっと初勝利のポルトガル。しかし問題は次です。今の状況は全く2年前と同じ。そう日韓W杯でも初戦アメリカに負けて2戦目ポーランドには圧勝、復調するかに見えて韓国戦で力尽きました。で、一緒なのはポルトガルだけじゃなく4チーム全てが一緒なんですよ。ただ1つ状況が違うのが2年前ポルトガルは「開催国」韓国に負けて涙したんですが、今回はポルトガル自身が「開催国」です。果たして歴史は繰り返されるのか?それとも新たな歴史を新たな世代が書き込むのか?もう目が離せませんね。

2nd イングランドVSスイス(グループB )18歳へのお膳立て
まさかの逆転負けで初戦落としたイングランドと10人で引き分けたスイスの対戦は、まずはスイスの攻勢。セットプレーラッシュでイングランドゴールを脅かします。ハカン・ヤキンが、ええボールを蹴るんですよ。ゴール前付近で。いつゴールが入ってもおかしくないようなシーンが続きますが、なんとか乗り切ったイングランドが先制ゴールをあげます。ベッカムがゴール前に上手い具合にミドルパス。これをフリーで受けたオーウェンが引き付けてのクロスからルーニーのヘッドでゴール。イングランドっぽいゴールですね。しかしその後もイングランドの危なっかしい守備は改善されません。相変わらず危険なFKを与えるシーンや決定的な場面が目立ちますね。後半ハースがイエロー2枚で退場しちゃった事によって2試合連続で10人になったスイス。しかも2試合連続昼のゲームで暑いしね。イングランドにとってはそういう幸運も重なって、この後続けざまにルーニー、ジェラードがゴール。連続ゴールで3-0として勝負を決めました。しかしこの試合もやはり勝負の分かれ目は紙一重。ルーニーにとっては悪く無い日でしたが。

2nd クロアチアVSフランス(グループB )ジダンのヒールパス
1つのプレーで試合の流れは変わるもんですね。シルベストルがロッソを倒して与えたPK。1点リードで迎えた後半すぐだったんですが、ここから試合が一変します。前半はフランスが圧倒してたんですよ。ジダンのFKから幸先良く先制したのを筆頭に、アンリ、トレゼゲ、ビルトールの3トップ気味の布陣を好調ジダンが操り、ビエラ、ダクールがしっかり中盤を引き締める理想的な展開。ですが問題のPK判定でガラっと状況は変わります。ラパイッチにPKを決められると、更にプルソにもストライカーらしく決められて、連続得点で一気に逆転を許します。「強いフランス」を披露してただけに予想外の展開。追う立場となって見てる側としてはオモシロくなりましたけど。でも結局最後までフランスはクロアチアのDFを崩せませんでした。やはりクロアチアは堅いチームです。コバチ、トゥドルのCBの強さと言うよりは、チーム全体での意識の高さが評価できます。バックパスミスをトレゼゲにさらわれて同点を許したのはいただけないミスですが。。。この時のトレゼゲのハンドですが、意図してやったものには見えないし、まぁPKの判定の方が厳しかったですからお互い様っちゅう事で良いんじゃないですか?とにかくフランスが引分けたってのは、これは驚きでも番狂わせでも無くって、フットボールには良くある事です。この結果でこのグループがどうなるかってのもチョット難しいですね。というのは試合前からクロアチアは元々次のイングランド戦に照準を合わせてたんですよ。例えフランスに負けてもイングランドに直接勝てば突破できるので第1戦でイエローを受けている主力を休ませてこの試合に臨んでいます。勿論フランスに勝てればそれで良いんですが、フランスとイングランドを天秤にかけた末、イングランド戦に全力を注ごうって事になったんでしょう。結果的に引分けってのはイングランドと戦う上で勝点の計算上は負けてても変わらないんですが、ただ「フランスと引き分けた」って自信を胸に戦えるのでそこに関しては良い結果でした。逆にフランスは連勝で早々と突破を決めて最終節休みたかったでしょうが、そうもいかなくなりました。スイスに負けたら逆転されますからね。フランスにとっては誤算のドローでした。最後に前半にジダンが魅せたCKのボールをヒールでギャラスに流したプレーですが、あれは最高!あれだけで観戦料払う価値があるわ。

2nd ブルガリアVSデンマーク(グループC)筋書きのあるドラマ?
こういう大きな舞台ではあらかじめ仕組まれていたかのようにドラマ仕立てで事が進む場合があります。この試合の結末もそんな感じになりました。ま、それはひとまず置いといて、試合前の状況は大敗したブルガリアとイタリアに好内容で引分けたデンマークという対照的なものでした。しかし試合が始まればこの1戦に懸ける想いはどちらも同じ。一進一退の攻防が続く好ゲームとなりました。デンマークは伝統のサイド攻撃がこの日も好調。ロンメダールとヨルゲンセンがポジションチェンジを繰り返しながらゴールを襲います。ここでドラマの伏線がロンメダールの早期交代。若干故障したっぽいロンメダールに無理はさせませんでした。早い時間帯での交代でしたが登場したのはグレンケア。母の死で合宿も不参加だったらしく、この日からの復帰です。そんな彼がいきなり右に左にクロスにシュートにと躍動します。ロンメダールとはまた違ったウィンガーに手を焼くブルガリアDF。先制点は時間の問題でした。前半終了間際セットプレー崩れからグラベセンのスルーパスに抜け出したヨルゲンセンがGKの鼻先で中のトマソンへ。トマソンは苦も無くゴールに流し込むだけでした。前半精力的に働いていたグラベセンも良い仕事しましたが、オイシイ所もってくのがストライカーですね。先制されて後半を迎えたブルガリアはもう後がありませんので攻め立てます。しかしマルティン・ペトロフが決めきれなかったり、判定に不平を唱えた主将のスティリアン・ペトロフが退場になったりと上手くいきません。逆にドラマは後半終わり間際。トマソンとのワンツーからグレンケアが決めます!豪快に!!そしてカメラに向かって絶叫。いや〜新聞の見出し決まったね。

2nd イタリアVSスウェーデン(グループC)名義変更
最近のペッロッタ、ザネッティという定番のドイスボランチコンビを崩してトラップが選択したのは「ミランスタイル」。ピルロをレジスタの位置に据えてガットゥーゾ、ペッロッタがその脇を固めます。この「ミランスタイル」が功を奏したのか、試合の主導権は完全にイタリアが握ります。そのもう1つの要因はカッサーノでしょう。トッティが出れない非常事態にも、このクラックがいれば安心です。プレー内容もそうでしたが得点という結果も残します。パヌッチのクロスをヘッドで擦らせて先制ゴール。ローマで普段やってるプレーがそのままポルトガルで出ました。このシーンに象徴される様にパヌッチもこの日好調。タイミングの良い攻め上がりもさる事ながら本職のディフェンス面でもカバーリング、1対1、スライディングと完璧。左のザンブロッタも相変わらずの攻撃性を魅せて、フレキシブルなイタリアはリードしたまま後半へ。あまり良い所の無かったスウェーデンですが、後半盛り返します。シェルストレーム、ヨンソン、アルベックと立て続けに投入してアタッキングに尽力を注ぐと、司令塔の位置に下がったラーションを中心に徐々にペースを掴みます。逆にイタリアはカッサーノやアレックスを下げて守りモードにシフトチェンジ。お得意の「イチゼロ」に着々ともっていきます。こうなるとイタリアは退屈(褒め言葉)で強い!ってのが以前のイタリア。最近のイタリアは前回大会決勝のロスタイム追い付かれを筆頭に日韓W杯でもクロアチア、韓国に「イチゼロ」から追い付かれた末に逆転されるというおよそイタリアらしからぬ展開が続いています。今日は守りきれるのか?不安は的中します。85分ズラタン同点ゴール。またしてもカテナチオの看板が崩れました。一番強い時間帯のはずだったんですが。確かにズラタンのゴールはセットプレー崩れからの偶然性の高いゴールだったので「不運」的な面も多々ありましたがね〜。ズラタン好きの私でも「まぐれやろっ」って感じのゴールでしたから。ただ執念に負けてる面はありますよね。ズラタンのシュートも0.1%に懸ける執念みたいなものが伝わってきましたし。出れないトッティ、元気が無いビエリを見てるとイタリアに欠けているものを感じます。

2nd ラトビアVSドイツ(グループD)こういう具合でしょ
なんつうか悪い前評判を裏切るのがドイツって感じなんですが、この試合に限っては悪い前評判通りの内容で終始してしまいました。バラックのシュート力頼りの攻撃ってのは限界がありますね。そりゃクーラニー、ボビッチの2トップも悪い動きしてた訳じゃないんですがね、途中から入ったブルダリッチ、クローゼにしても言えますがもう1コ上のチカラが欲しいよね。やけに抽象的ですがね。ラトビアの粘りってのも勿論評価できます。攻撃に関してはベルバコフスキのカウンター1発でしたが、それでも危険度は高かったです。解説の奥寺さん(ドイツびいき)が何回も「恐い、恐い」ゆうてましたからね。チームの方向性としてはむしろラトビアが上?ドイツも決めれそうな場面ありましたが、それを決めれないとこういう結果になっちゃいますよねぇ。なんでヒンケル使えへんねやろ?サイドアタックに不満です。

2nd オランダVSチェコ(グループD)愚痴レポ
監督がアホだと選手が可哀想です。アホですわアドフォカート!何考えとんねんアノおっさん!!!ホンマに折角の良い試合が台無しやわ!!ではアホさかげんを振り返っていきましょう。試合開始からチェコの猛攻を浴びた我等がオランダ。ロシツキとコレルで決定機を作られ、更にヤンクロフスキにも絶好機が。かなりヤバイんちゃうのって見てたらその次の瞬間先制はオランダ。ロッベンのFKをファーでバウマがダイビングヘッドでゲット。PSVラインで決めてくれました。早過ぎる先制点に不安な俺でしたが、続けざまにロッベンが魅せてくれます。ダービッツの超絶妙なスルーパスに抜け出すと中に完璧な折り返し!これを苦もなくニステルが決めて2-0!!わぁ〜お、今日はイケルか〜!!更にセードルフのポストすれすれミドルも2本あったりして、ドイツ戦ケガで出れなかったロッベンとセードルフの2人がチームを牽引してくれます。これだよこういうオランダが見たかったんだよ。ところがチェコにオランダへの苦手意識は微塵も無い様子で2点差でも臆する事無く攻めてきます。それに押されたのかオランダに「いつもの」ミスが出ちゃいます。コクーの横パスをバロシュにかっさらわれてエリア内侵入を許すと、スタムもスピードを止める事ができずバロシュの冷静なラストパスをコレルに決められて1点差。このあたりから不穏な空気は立ちこめていました。で、ブルックネルが名監督たる所以はこういう状況でのスミチェル投入にあります。しかもグリゲラに代えて。1点差に迫って時間はたっぷりあるのにバランスを崩してまで前傾姿勢でオランダゴールに襲いかかります。布陣はポボルスキーが右SBもケアする感じの3-2-3-2。ディフェンスの評価が高く無いチェコがリスクを負って攻めにくる状況はむしろオランダにとっては突き放すチャンス。実際ニステルはウィファルシに格の違いを度々見せ付けていたし、ロッベンは特にキレキレでチェコの右サイドを荒らし放題でした。ただダービッツのシュートがポストの内側に当たったり、チェヒのファインセーブでニステルやファンデルメイデのシュートが実らなかったりしただけで、追加点こそ奪えなかったものの全然良い感じで時間は過ぎてたんですよ。でもアドフォカートは守りに入りました。ボスフェルト投入。確かにネドベドに自由にやられてるむきも多々あったので、ボスフェルト投入自体は決して悪い選択じゃなかったと思います。で、交代メンバーは僕はてっきりハイティンガだと思ってました。この試合惜しいミドルシュートを放った場面に代表されるように攻撃面でも結構絡めてたハイティンガでしたが、ネドベド相手にはまだ結構荷が重い感じで、これは当然の交代だろうと、そう感じていたんですよ。しかし代わる選手はロッベンでした。はぁ〜って感じですよ。アホォかと。ロッベン自身が一番納得いってない様子で交代の時の表情も不満ありありでしたが、俺も納得いかねぇよ。オーフェルびいきの私が大絶賛する程にこの日のロッベンはキレキレで絶好調そのものでした。確かに怪我上がりで90分持たない面もあったかもしれないけど、それでももうチョット使おうよ。どうしてもウィンガー1枚削って守備的にしたかったんならファンデルメイデの方を代えた方が良かったんでは?この日は殆ど消えてたからね。でもアドフォカートはロッベンを選択したんですよ。お前はイタリア人か、と思わず呟く私。チェコにとって右サイドの守備の不安が無くなったので、何の心配も無く攻めに集中できるチェコ。オランダはまだまだ時間あんのにニステルを残して後は自陣でディフェンス、ディフェンス。こんなオランダが見たいと思ってるんですか?この後は最悪でした。ハイティンガが監督の采配ミスを象徴するかのようにネドベドを抑えきれずイエロー2枚で退場しちゃうし、10人になってアドフォカートどうするかと思えばファンデルメイデ下げてライジハー入れる実にイタリア的な普通の選手交代。ファンデルサールの幾度ものファインセーブもむなしくバロシュにスミチェルにゴールを浴びて逆転負け。アドフォカートが唯一攻撃に討って出たラフィの投入も残り時間は5分足らず。しかもセードルフとの交代なので前線の人員不足の状況は変わってないしね。コレルとバロシュの鮮やかなコンビプレーで奪った同点ゴール。こぼれ球を詰めたポボルスキーの「アノ状況」での冷静な中へのラストパス。こういうプレーが見たいのよ!オランダのね。オーフェルもマカーイもスネイデルもクルイベルもベンチで宝の持ち腐れやわ。使いこなせない指揮官なら即刻代えるべきだべ。この日もガラセクという最高のバランサーを外してハインツ投入という「勝ち」にこだわった采配ができたブルックネルの様な監督にね。チェコは連勝で唯一のベスト8進出です。他のグループは全部最終節まで決まりません。いや〜EURO混戦やね。

3rd スペインVSポルトガル(グループA )希望通りにはいかないね
引分けでOKのスペインと勝つ以外道が無いポルトガル。見てる側としては、この2強が最終節で生きるか死ぬかの試合をするってのは非常にオイシイんですが、やってる方は嫌でしょうね。勿論同時刻のギリシャの様子も気になる所ではありますが、ポルトガルにとっては全く関係ありません。ひたすら勝ちを狙うだけです。スペインは23年間ポルトガルに負けてないらしいですが、そんなに対戦回数も多く無いやろうしアテになるデータではありません。スペインは負けてもギリシャが大敗すれば勝ち抜けるので気になるでしょうが。そんな両チームの勝ちに対する温度差がピッチに出たのか、試合はポルトガルペースで進みます。まぁホームやしね。ロナウドとフィーゴの両ウィンガーがドリブルでガンガン仕掛けます。ガンガン抜きます。一方のホアキン、ビセンテのスペインウィンガーもドリブラーなので今日はまさにサイドがキーになりますね。サイドバックも含めてのサイドって考えるとここはポルトガルに分がありました。プジョル、ブラボの2人があまり上がれなかったのに対して攻撃性がウリのミゲルは勿論の事ヌーノ・バレンテもタイミングの良い攻め上がりをしてましたからね。プジョルの奮闘は光ったんですが。。。。重苦しい神経戦の形相を漂わせながら試合は後半へ。先に動いたフェリペがゴールをこじあけます。後半頭からのヌーノ・ゴメスの投入、これが結果論ですが効きましたね。パウレタも悪く無かったけど故障持ちらしいので無理はさせたくないってのもあったかもしれないけど。そのヌーノ・ゴメスが前回大会の様な輝きを魅せて先制ゴールを叩き出します。これは見てる側にとっても嬉しいゴール。これでようやくスペインにエンジンかかるでしょう。攻めないといけないスペインでしたが、この日はビセンテがあまり良くありません。バレンシアでもフル稼働のシーズンを終えたばかりだし、疲れがここで出てしまったか?ルーケ、モリエンテスの投入もルーケは右サイドでは輝かず、モリエンテスもスクランブル状態の前線では時間が足りなかったか?全員攻撃シフトのスペインは終盤にカウンターからポルトガルに何度も決定機を作られます。4点ぐらい取られててもおかしくなかったですが、カシージャスやブラボが奇跡的に救って望みをつなげます。フェリペがフィーゴ、ロナウドを次々に代えて守りに入った事も考えると「スペイン可能性あるな」という空気。しかし点が入らない時は入らないもので、っていうか今大会のスペインは点が入りません。攻撃性がウリなのにたったの2得点。豊富なタレントを考えるととても想像出来ません。結局ギリシャと勝ち点、得失点差で同じなのに総得点の差で負けてしまうって結果になってしまったのも象徴的な結果といえるでしょう。スペインをどちらかというと応援してた私にとっては非常に残念な結果ですが、ギリシャよりも総得点が少ないチームなんて負けて当然とも冷静に見れます。またしても戦犯はラウールに押し付けられてしまうのか?決定機を外す場面が目立ったラウールはマドリーの終盤の崩壊ぶりをそのままチームに持ち込んでしまった様に見られるかもしれませんね。スペインはまたしても代表は勝てないとか言われるんだろうな〜。最後にポルトガルのCBを褒めた讃えてこのレポを終わらせたいと思います。リカルド・カルバーリョも良かったですが、アンドラーデが特に良かったね。リーガで慣れてたかもしれませんが、良い時のデポルでのパフォーマンスがそのまま出てました。

3rd ロシアVSギリシャ(グループA )
ロシアにとっては敗退が決まってるので消化試合です。それとスペイン×ポルトガルを観ててこの試合の結果を知ってるのでハイライトでの観戦です。いきなりのロシアの連続ゴールは開き直りの産物でしょうか?ギリシャが固かったってのもあるでしょうけど、前半ロシアはダイジェストを観る限りでも4点くらい取れてたね。大差で勝ってくれてたらスペインをベスト8で観れたのに。。。。そういう意味で前半終了直前のヴリザスのゴールはギリシャを救いました。後半ロシアにスペインのために死に物狂いで3点目を取りに行ってくれってのは酷な要求でしょう。2-1で勝ってる訳やしね。敗退が決まってるチームが意地を見せて勝つってのはよくある話ですが、まさにそんな感じでロシアの勝利で終わりました。

3rd クロアチアVSイングランド(グループB )大人のオーウェン
全チームに可能性があるグループB。フランスとスイスの試合を観るか、どっちにするか迷ったんですがイングランドを選択。まぁフランスは勝つだろう、という予想のもとです。イングランドは引分けでOKなこの試合ですがクロアチアにとっては勝たなければいけません。「勝たなければ」と言うか「勝てば良い」と思うかは個人個人違うでしょうが、やはり下馬評ではイングランド有利。しかし試合が始まってみるとこっちの試合を選択して良かったといきなり思いました。クロアチア先制!!ラパイッチのFKから混戦になったこぼれ球をニコ・コバチがPUSHしました。こういう展開を待ってたのよ!ぶっちゃけイングランドに進出して欲しいとは思ってますがイングランドが先制すると、この試合の興味が薄れますからね。やってくれたよクロアチア。追い付きたいイングランドは前に出なければならず、クロアチアはそこを得意のカウンターで突けるので増々クロアチアにとって良い流れになるだろうし。おもしろくなってきました。しかし今大会のイングランドは、いままでのイングランドと違うってのを、こっから見せてくれました。まず焦らなかった。ホーム状態のサポ達は不安気な表情を浮かべてましたが、当事者達は涼しい顔でやってました。これはゴールできるという絶対の自信があるからなのか?再三ブティナに防がれても臆する事無く攻めます。確かに攻めの形は良かったからね。そして40分歓喜の瞬間が訪れます。ランパードのスルーパスにオーウェンの飛び出し、一旦シュートは止められたがルーニーつないで最後は「俺の」スコールズがヘッドで押し込んで同点。よっ!オイシイとこどり!!ポールの久々の代表ゴールで完全に息を吹き返したイングランドは、こっからは新ワンダーボーイ劇場と化します。前半ロスタイムに豪快にミドルを突き刺して勝ち越すと、後半にはオーウェンとのワンツーから抜け出して独走ドリブルゴール。連続ゴールで試合を決定づけます。2試合連続の2ゴールでこれはひょっとすると「ルーニーの大会」に成る可能性も感じられますね。3点が必要になったクロアチアでしたがファイティングスピリットが途切れる事はありませんでした。事実トゥドールのゴールで追いすがりましたし、更にその後ランパードに決められて突き放されても尚も諦める姿は見えませんでした。グッドルーザーですね。こういう姿勢も観れたのでこの試合を選んで良かったなと思いました。あとスコールズが得点シーン以外でも凄い元気だったので安心しました。ジェラードもやんちゃやったしね。それにしてもDBさんより客席のDB夫人の方がカメラに写る回数が多かったんじゃないの?ってくらいにビクトリアはよく撮られてましたね。

3rd スイスVSフランス(グループB )
まぁ結果も知ってるんで早送りで観よかな、な〜んて思ってたら録れてない。。。。本気で録画ミスってます。ってな訳で本気のハイライト観戦です。まだしくじったのが、この試合で良かったよ。ジダンがフランス98の決勝みたいなヘディングで先制してますね。ピレスのキックもお見事。でもボンランテンにあっさり決められて同点に追い付かれてます。見え見えのスルーパスだったのに。今大会のフランスの守備の甘さを象徴する様な失点ですね。ま、同点のままでも突破が決まるんですが、アンリが決勝ゴールを決めます。自陣からの長いFKをサアが競り勝ってアンリゴール。またまたセットプレーですねぇ。流れの中からゴールが産まれたのは3点目。でもアンリお得意の左サイドからのドリブルシュートですからね。流れの中からって言うか個人技って言うか。ハイライト観る限りでもなんかフランスはピリッとしないですね。

3rd デンマークVSスウェーデン(グループC)出来レースではない
ブルガリアの敗退は決まったものの3チームにチャンスがある混戦のグループC。それぞれの勝ち抜け条件は非常に複雑でして、まずイタリアは引分けor負けで確実に敗退が決まってしまいます。逆に勝ってもデンマーク×スウェーデンが2-2以上の引分け(3-3とか4-4)だった場合も敗退が決まってしまうんです。ですんでデンマークとスウェーデンは激しい試合なんてしなくても「2-2で引分けようぜ!」ってお互い申し合わせておけば仲良く揃ってGL突破できるんですよ。でもお互いそんな事はしないでしょうね。セリエなんかじゃ明らかに両チーム狙って「0-0」とかになる試合が多いんですがね、終盤の残留争いとかで。でまぁイタリアを観るか、どっちにするか迷ったんですが先にこっちをチェックします。とりあえず2-2の引分けなんて狙ってない両チームは積極的なフットボールを披露します。サポーターは「2-2」とか書いてるフラッグや横断幕を持ってますが、やってる当事者はどうしてもプライドや意地や野心が出て来て本気ゲームになりますよね。期待通りで良かった。両チーム実力が拮抗してるので、かなりオモロイ試合ですね。それぞれタレントが魅せてくれます。まずはトマソン。サンドとの熟練のコンビプレーからドライブミドルシュートで先制ゴール。上手い!サンドはシュート撃てどもゴールに見放されてますが、こういうプレーはGOODです。負けじとラーションはマリーシアで魅せます。後半早々エリア内で「うまくこけて」PKをゲット。GKに倒されたかに見せかけてましたがVTRで見ると当たってないのは明らか(^^)。このPKを自らド真ん中に蹴り込んで同点。前半結構デンマークに押され気味だったので、これでスウェーデンはノリました。が、悪い事したツケが回って来たのか不運な勝ち越し点を許します。セットプレーからのクリアボールのこぼれ球が何故かトマソンの前に転がってしまって逆転されます。キッチリ決めるトマソンは結果出しますねぇ〜。グロンケア、ヨルゲンセン、ロンメダールのサイド攻撃にも耐え忍んでたのに、こういう形で失点喰らうなんてね。さ〜てスウェーデンはウィルヘルムソン、アルベック投入でもう全員攻撃。「2-2」を狙いに行きます。でもこの試合は出来レースじゃありません。スウェーデンはゴール割れないまま試合終了かに見えたロスタイム直前。またもや執念の同点ゴールが産まれます。ウィルヘルムソンが粘って左サイドから折り返しをヨンソン魂の同点ゴール。わぁ〜お、「2-2」になっちゃったよ。スウェーデンの粘りには恐れ入るね。ブルガリア戦以外は全て追いかけるゴールですから。さーて残るはロスタイム。大歓声の中バックラインでボールを回すスウェーデン。そして全く取りに行かないデンマーク。ここまで来ると流石に申し合わせた訳じゃないけど、どっちもこの状況で良い訳ですからこうなりますわな。でホイッスル。仲良く突破を決めました。結局イタリアは勝ちましたけど、敗退が決まりました。「予定通りの2-2」ですが、これは決してやろうと思ってやった訳ではありません。私も試合見てなくて、この結果だけをもし知ったとしたら「仕組んだな」って思ったでしょう。しかし90分見た後なら、はっきりと断言できます。「両チーム本気でやっていた」とね。

3rd イタリアVSブルガリア(グループC)
壮絶な戦いでした。「イタリア敗退」って結果は知ってたんですが、その最期を見届けようと思い観戦。まさにドラマな試合やったね。前半はどちらかと言えばブルガリアペース。降りしきる雨の中、パスが効果的に繋がるのもブルガリアだし、決定的なシュートもブルガリアの方が多かった。実際スコアもリード。ラザロフのドリブルもGOODだったし、マルティン・ペトロフは相変わらず出色。まぁ得点はマテラッツィの「いつもの」PK献上劇でしたが。とりあえず勝たないと道が開けないイタリアなのに、こんな戦い方じゃ不味いって感じの前半。やはりトッティ、ビエリ不在が痛いのか?そんな声が聞こえてきそうな後半でしたが、開始早々に追い付きます。得点シーンだけ観ると単純にペッロッタが押し込んだだけっぽいですが、その前のカッサーノのバー直撃シュートやザンブロッタの絡みがお見事でした。こっからはビエリを投入して大押し込み大会。前線より後ろの動きではザンブロッタが良かったねぇ。攻めなきゃいけない試合なので、より積極性が生かされた部分もあったでしょう。オッド投入で中盤にポジションを上げてからは、その攻撃性がより顕著に表れました。そのオッドも相変わらずのナイスクロスを連発。他ではフィオーレの動きも良かったね。やっぱLV高いわ。疑問視する人もいるかも知れませんが俺は好きやね。アレックスも試合を決定付ける事はできませんでしたが悪く無かったんじゃないですか?その点で主役を奪ったカッサーノは天晴ですが。でもロスタイムにやっとこさ決勝点を奪って満面の笑みの後のその直後に泣き崩れたのは凄く印象的でした。柄にも無くジンときたよアントニオ君。その気持ちはよ〜くわかるよ。スポットライトが全てカッサーノに行きがちなフィナーレでしたが、この試合一番の功労者はブッフォンかネスタでしょうね。ブッフォンもファインセーブばっしばし披露してましたが、その前でのネスタの頑張りに一番賛辞を贈りたいです。鋭い読みのインターセプトに体を張ったスライディング、そしてディフェンス全体を統率できる資質。完璧です。デラスやカルバリョが今大会は評価されてますが全然格が違うわネスタは。

3rd ドイツVSチェコ(グループD)バロシュ大好き!
我等がオランダの運命はこの一戦に懸かっております。オランダはラトビアに絶対勝つと信じて先にこの試合を見る事にしました。予想通りチェコはメンバーを落としてきました。ボルフとガラセク以外は全員控えメンバーが先発に名を連ねております。それでもそうそうたるメンバーですね。層が厚くなったもんやわ。一方勝てば自力突破が決まるドイツ。既にグループ1位を決めてるチェコに勝てば良い訳ですから悪く無い条件です。実際試合が始まってみても断然動きが良いのはドイツの方でした。チェコに引分け以上の結果を出してもらわないと困る私としては心配で心配で。そして心配は的中します。バラック先制ゴール。お得意のキャノン砲を豪快に突き刺しました。こりゃぁもしツェヒでも捕れないや。非常に不味い展開です。ドイツはラームやシュバインシュタイガーが元気なうえにバラックまでキレてるとなると、とっても厄介です。一番敵に回したく無い男バラックが特に充実してるのが気掛かりです。ですがチェコすぐに追い付きます。ハインツがFKを直接決めました。グループステージでは、このハインツがラッキーボーイって言うかキーになってますね。ひとまず胸をなで下ろす私。チェコは控え中心ですが、逆にモチベーションが高いのかバホウセク、ロクベンツ、ティーツェと期待が持てます。ですが、どうしてもペースを握るのは追い込まれてるドイツ。特に後半は凄かったよ。チェコは完全にサンドバック状態で、左右からのクロス、中央からのスルーパス、度重なるセットプレーと幾つもの決定機を作られてしまい、もう何時ゴールを奪われてもおかしく無い状況でした。ただポストやシュートミスに助けられただけで、もうこの時間帯が一番胃が痛かった!そんな劣勢のチェコもとい胃炎寸前の俺を救ったのがバロシュでした。もう〜バロシュ最高!!!!!!カウンターから1人でゴール決めちゃいましたよ。一気に楽になったよ。残り時間もあんま無いし。でもこういう時こそドイツってチームは恐いな、と不安になったり。でもクローゼもボドルスキーもシュナイダーもクーラニーも決定機を生かせず。っていうか終盤は単調な放り込み一辺倒で全然恐く無かったし。ありがとうチェコ!って感じでドイツ敗退決定。ドイツは前回大会と同様に消化試合の相手に負けて敗退してしまう屈辱を受けてポルトガルを去ります。ドイツはストライカーもそうですが、バラック以外にもう1人ワールドクラスのゲームメイカーが欲しいよね。現状のドイツはバラックさえ止めたら何とかなりますから。そのバラックをオプションとして使える様な選手が必要でしょ。シュバインシュタイガーはそれに成れる可能性を多いに秘めていますが、今大会には間に合わなかった感じです。ただ06年は期待できますが。ってなると今大会はダイスラーの不在が痛かったかな。

3rd オランダVSラトビア(グループD) 順当勝ち
結果知ってるけどオレンジサポなんで90分間じっくり見ますよ。前半から完全にオランダがゲームを支配。ラッキーなPKをダビッツが得た事もあって先制すると、FKからコクーの折り返しをニステルが詰めて2-0とリードで完全にゲームに決着を着けて後半へ。ラトビアは前2試合の様なガッツや粘りが見られません。3戦目で疲れも出て来たんでしょう。90分間頑張らなあかんスタイルやしね。それでも後半頭は何とか盛り返しそうな気配はあったんですが、それも長続きはしませんでした。ヴェルバコフスキスが元気無かったね。せっかくアドフォカートがスタメンにフランク兄さんを起用するっていう「プレゼント」をくれたのに、そこを突けませんでした。その注目のフランク兄さんですが、ミスパスやファウルが多かったもののラトビアの攻撃が甘々だった事もあって90分間無失点で切り抜けました。スタムのフォローもあったけどね。攻撃の方に目を移しましょう。まずはニステル。幸運と不運が入り交じった試合でしたね。その中で2ゴールという結果を残すのは流石。だった2ゴールともラッキーと言えばラッキー。PKとこぼれ球PUSHやからね。それよりも3本程コリンコのファインセーブにあったのが不運。いつもならすんなり決めてそうなんですけどね。ロッベンはキレキレ。マカーイへのアシスト以外にもチャンスを作りまくり。オーフェルもキレキレ。何故もっと早く出さない?この日もファンデルメイデはウダツが上がらずクロスは精度を欠きドリブル突破も出来ない状態。逆にオーフェルは良かったよ。抜きまくり上げまくり。ロッベンと共に左右両サイドが抜群だった終盤は確実に「オランダ」でした。マカーイはプライドと貫禄のゴールでした。

QF ポルトガル×イングランド コールとロナウドのマッチアップだけで金取れるね
意外な展開からの突然の先制ゴールが試合の流れを決定付けました。開始3分オーウェン先制ゴール。しかもコスティーニャの擦らせたボールがオーウェンの元に渡ってしまう不運なものでした。まぁオーウェンの落ち着きというか冷静なカンフーキックも見事でしたが。ノックアウトラウンドなので、ポルトガルは黙って引いてる訳にはいきません。こっからはひたすら攻めるのみです。でポルトガルが攻めるとイングランドは、どっちかと言うと得意なカウンターがやりやすくなるんでイングランド有利か?って思ったんですがルーニー負傷退場。これが痛かったよね。かなりの絶好調っぷりでポルトガルも止めるのに手を焼きそうだったので。代わってヴァッセルが入るとやはり迫力は落ちます。ヴァッセルも動き出しの質とか運動量とか凄く評価できるんですが、何か恐く無いよね。それはベンチにいるヘスキーも同様で、イングランドってこんなにストライカー不足でしたっけ?今季のプレミアを見てもシアラーがイングランド人の中ではダントツの22ゴールという結果を残してるんですが、その他はどんぐりの背比べ状態。引退してるシアラーをどうこう言ってもしゃーないので、せめてビーティーかスミス、もしくはスコールズをセカンドトップに上げた方が危険度は高いんじゃないんでしょうか?でもエリクソンの好みですからね。そのスコールズまでP・ネビルと交代させてからは、もうポルトガルの攻勢をひたすら受けるのみ。決してフィルの投入は守勢に回った訳ではないでしょうが、これで完全にイングランドアッタクの脅威が薄れたのも事実。逆にフェリペはシモン、ポスティガ、ルイコスタとど〜んどんアタッカーを投入します。コスティーニャやミゲルを交代要因に選んだのは成り振り構わぬ姿勢の産物でしょうが、驚いたのはフィーゴとポスティガのチェンジ。この日も格の違いを魅せていたフィーゴ主将。まさかまさかの交代です。正直諦めたのかと思いましたよ。しかしポスティガは燃えていたんでしょう。今季プレミアデヴューを飾ったものの1ゴールしか奪えず移籍は「失敗」とされてましたからね。そんなイングランド相手ですから屈辱を晴らすにはもってこいでした。豪快なヘディングで同点ゴール!ドラマやね。予想外とはこの事です。振り出しに戻った試合ですが、勢いは完全にポルトガルです。GL3試合では大応援団の前で常に「ホーム」状態で試合をしていたスリーライオンズでしたが、この日はやっぱりポルトガルがホームでした。延長に入ってからの更に後半。ルイコスタがミドルを突き刺します。彼もまた燃えていた1人でした。今季ミランのセリエ独走の立役者と言えば何と言ってもカカ。それはカカの加入によって得点力がアップしたからです。昨季ルイコスタ0ゴールに対して今季のカカはセリエだけでも10ゴール。特に大事な場面での素晴らしいミドルシュートが目に付きました。アシストに関してはカカよりも1枚も2枚も上のルイコスタでしたが、ミランに足りなかったのは中盤の得点力でした。それ故ベンチを温める試合も多かった今季のルイコスタ。そんな汚名を晴らす劇的な逆転ゴールでした。正直あんまポルトガルは応援してへんけど、大好きなルイコスタがこんな事してくれたんなら、このまま勝ちでいいや。そう思ってたらランパード追いすがりました。CKからテリーの折り返しを受けてターンシュート。チェルシーラインで決めましたね。っつうか何なんだこの試合!!バランス無視のスクランブル状態で攻めに行ってたポルトガルが守り切れるとは思ってなかったけど(3-1-4-2みたいな感じだったもん)、まさかホントに追い付かれるとはね。こんな試合はPK戦で決着付ける以外無いでしょ。いきなりベッカムがトルコ戦みたいな感じで外すPK戦の幕開け。こっからは全選手足場を入念に固めてからのキックとなりました。で、やっぱヒーローはリカルド?ベッカム失敗の後3連続ド真ん中に蹴り込まれた末に、5人目ハーグリーブスの時に真ん中に突っ立ってたら、あっさり右に蹴られる有様。これで完全に血が湧いたのか、グローブを投げ捨て素手でヴァッセルのシュートをセーブすると、その勢いで最後は自らキッカーとして叩き込んで決着を付けました。派手なパフォーマンスやね。でも外したら終わりの状況で憎らしいまでのスローチップキックでPKを決めたポスティガに勝因を見た思いです。肝っ玉すわっとるね。このキックを見た後にヴァッセルが蹴りに行く姿見てると「絶対に失敗する」って思ったもん。まぁ結局このPK戦もそうですが、この試合いや今大会全てにおいて常に不安定だったジェームズではヨーロッパ制覇は元々不可能だったって事でしょうか。

QF フランス×ギリシャ 望んでいない結果
不安でした。GLで内容が悪く不安定な試合が続いたフランス。どの大会にも台風の目と成る様なダークホースなチームは存在する訳でして、今大会ベスト8の顔ぶれを見るとそれにあてはまるのが、ポルトガルを破ってスペインを蹴落としたギリシャ。連覇を狙うフランスですが、ここで終わる可能性も充分にあるな。そう見てました。でもそれは全然望んでいない結果で、すんなりフランスに勝ち上がって貰って準決勝でフランス×チェコを見るってのが希望する結果です。しかし最近私が応援するチームは悉く負けるって傾向がこの日も出てしまいました。フランスの敗因を探って行く事にしましょう。正直この日も出来は最悪でした。特に前半は例えるならアルコール度数0のシャンパンサッカー。酔う要素が全くありませんでした。パスが繋がっても2タッチ、3タッチ触ってからでリズムなんて産まれるはずもなく、いつものジダン-リザラズのホットライン以外は全然機能していませんでした。ギリシャの方も前半はロングボールをハリステアスの頭めがけて蹴って、それをニコライディスが拾うってだけの単調なサッカーで、非常にゆるやかなペースの退屈な前半。後半少し動きが出て来たもののフランスは依然悪いまま。アンリは決定機に限って唯一の弱点と言っても良いかも知れないヘディングで、枠を外れるばかり。それが得意なトレゼゲは終始存在感が希薄でサアとのチェンジも順当な交代。ビエラの代わりに先発したものの攻撃力を全く発揮出来なかったダクール(そもそも彼の持ち味は攻撃力では無いし)のビルトールへの交代も必然でしたが、投入組も結局アクセントにはなれず。ピレスからロテンへのチェンジも苦し紛れって感じ。でもフランスの敗因を探すよりもギリシャを褒めるべきなんでしょうが、ああいうフットボールは好きじゃないんで褒める気になれません。確かに凄い粘りの守り見せてたよ!もうマンツーマンでピッタリと更に組織的に。フランスのミスは殆ど見逃さなかったし。ただ、だから?って感じ。今レーハーゲルにできる事は、ああいう種類のサッカーを選択する以外に無かったかもしれませんが、フットボールって、もっと夢があって楽しくって自由で素晴らしいものではないんですか?ギリシャの頑張りや1回のチャンスを確実に決めたハリステアスは認めますが、こんな試合は2度と見たく無いですね。

QF スウェーデン×オランダ 我がオランダに失望3
今回のオランダは何でこんな悪いんでしょ?攻撃にリズムが無いし、動きが無いし、ファンタジーも無いし。何が悪いのか?ベンチに並んだ豪華な顔ぶれを見ると監督の采配を疑いたくなるのは私だけでしょうか?何か常に弱腰ですよね、アドフォカート。仕掛けるって姿勢が見えないよね今回は。選手交代も腰が引けてる感じで、ダービッツ→ハイティンハで前への推進力、中盤のタメ、プレッシングが無くなってしまい、ファンデルメイデ→マカーイはマカーイの良さを完全に消してました。0-0の終盤で得点を狙わなきゃいけない状況でとりあえず点取り屋を入れたんでしょうが、右WGじゃマカーイのゴール前での狡猾さは見られず。ニステルの調子がこの日かなり悪かったのは監督のせいじゃないけどね。ニステルはプレミアでのキレキレっぷりは皆無で外すシーンばかりが見られました。ま、そんな日もありますよ。それはセードルフにも言える事で持ち味の運動量は何処へやら、終盤は走れないシーンが目に付きました。ゲームを組み立て、ゴール前に飛び出して、と求められてる仕事は多いですが、ここのポジションが機能しないとリズムが産まれないですよね。途中まではバルサと同じシステムでやってたオランダですが、バルサほどに上手くいかなかったのは「ロナウジーニョ」がいなかったからでしょうか?ガウショの様な事が唯一できそうなラフィは出れないままでした。色々愚痴ってますが、試合に勝ったのはオランダ。しかもPKでって言う不思議なおまけつきです。ただ納得できないのは「ただ試合に勝っただけ」であって内容が良く無かったからです。正直つまらない内容で勝つくらいなら美しく散ってくれた方がどれだけ納得できる事でしょう。こんな内容じゃ次のポルトガル戦は引き立て役になるのが関の山です。ラーションやリュンベリのシュートが枠に阻まれたりとツキが無かったスウェーデンですが、オランダよりは遥かに機能的で実用的で意図もあって良いサッカーしてました。GKがへっぽこじゃ無かったら勝機が向いてたかもね。

QF チェコ×デンマーク これぞEURO
どちらも質の高いフットボールで、ここまで勝ち上がってきました。しかし決定的な差は勝ち上がり方でしょうか?スウェーデン、イタリア、ブルガリアが同居したグループで死力を尽くして勝ち上がって来たデンマークは満身創痍状態。一方死のグループに入りながらも連勝して最終節は主力を休ます事が出来たチェコ。中4日のデンマークと実質中1週間のチェコ。後半に入ってから3点差がついてしまった要因はこれも影響してるんじゃないでしょかね?それを見越した上でのチェコの戦術も素晴らしかったですがね。前半0-0でしのいで、後半セットプレーからまずはコレルの2mを生かしてヘッドゴール。負けると後が無いノックアウトラウンドでは点を取り返しにくる相手に対してのバロシュのスピードってのが生きます。速さを生かして連続ゴールで一気に3-0とし勝負を決めました。得点差程に両チームに差は無く、実際前半は好ゲームでした。ベスト8の中では一番「濃い」対戦だったんじゃないでしょかね。私が思うに短期決戦での勝負の分かれ目なんて些細な事だと思いますね。

SF ポルトガル×オランダ 繰り返す こともたまにある
アドフォカートに注目して見てました。素人がプロの監督の采配をどうだとか、選手交代がどうだとか言うのはホントはあんまし好きじゃないんですが、今回のアドフォカートはあまりにも弱腰過ぎて苦言を言わざるをえません。まずはスタメン。いつものメンバーですが、遂に不調のファンデルメイデに代えてオーフェルを頭からもってきました!オーフェル党の私は歓喜しましたよ。やっとかよ。待たせやがって。でもこっから準決勝、決勝とオイシイ試合が続くんでこれは朗報です。ま、勝てばの話ですが。で、オーフェルは期待に違わぬプレーを見せます。かなり贔屓目が入ってるかも知れませんが、完全に右サイドを制圧してたでしょ。ヌーノ・バレンテに格の違いを見せ付けて、ドリブル、クロス、シュートとフル回転。”オイシイ”ボレーは僅かに上に外れてしまったり、完璧なスルーパスはオンサイドのセードルフが反応する前にオフサイドのニステルが触ってネットを揺らしてしまったり、お得意のサイドぶち抜きからのプルバックのボールには誰も反応しなかったり(クルイベルなら反応してたかな)でしたが確実にオレンジの起点は右サイドからでした。しかし後半アドフォカートはオーフェルに代えてマカーイを投入します。why?怪我以外の理由を教えて下さい。マカーイ投入は悪く無い選択だと思いますが代える相手がちゃうでしょ。しかもマカーイ投入ですが別に2トップにする訳でも無く、ニステルが中の時はマカーイが右に流れてマカーイが中に入ったらニステルが右に流れるスタイルです。なんじゃそれ。この日はロッベンが随分元気無かったので、ロッベンを代えるって選択の方が良かったのでは?ミゲルに殆ど抑えられてたからね。チェコ戦でロッベンを代えた批判が多かった事を思い出したんでしょうか?でもアノ時とは状態が違うじゃねぇかと。結局ロッベンも代えるんですがホーイドンクを投入。そしてひたすらロングボールを蹴るパワープレイ。どっかで見た光景。そう3年前の屈辱のダブリン。ウィンガーを下げてハイボール一辺倒作戦。サイドアタックというアイデンティティーを放棄した時点で結果も歴史を繰り返しました。こんなオランダが見たかったと思ってるのか?こんなスタイルはドイツやイタリアに任せておけば良いんですよ。今回のEUROは地上波でもチョット放送されてるみたいで初めてオランダを見た人もいた事でしょう。好きになるとは思えません。初めてオランダを見た人は、こんなオランダが本来のオランダと思うんじゃないでしょかね。心がオレンジ色に染まるとは思えないですねぇ。ダビッツの奮闘もファンデルサールの奇跡的なセービングも色褪せてしまいます。やっとこさラフィも投入されましたが、ロングボールサッカーに居場所はありませんでした。オランダの完敗でした。「完敗」と言い切って良い程にポルトガルのパフォーマンスは対照的に良かったです。フィーゴの危険度は更に増し、ロナウドも伸び伸びとやってるし、マニシェ、ミゲルの後ろからの飛び出しは攻撃サッカーのお手本のよう。その一方でカルバーリョとコスティーニャはしっかりとディフェンスを引き締めてバランスを保ちます。アンドラーデは自殺点で冷静さを失った場面もありましたが、彼の責任ではありませんでした。勝つべくして勝ったポルトガル。負けるべくして負けたオランダ。ベンチで常にオロオロしてるアドフォカートと世界王者フェリポ〜ンの差です。

SF ギリシャ×チェコ 偶然と必然
走り勝つギリシャを見てるとジェフ市原を見てるようです。ギリシャが勝ててる要因は、ポルトガルの暑さと過密日程とオフシーズンだからって事も多分にあるでしょう。各チームの主力選手は激しい各国リーグ戦とヨーロッパ戦を終えたばかりで疲弊してますが殆どの選手がギリシャリーグに所属していて、また国外でプレーしてる選手もそんなに出場機会が無い現状のギリシャの疲労度は薄いんじゃないかなと思いますね。ってのが外から見た印象で実際はギリシャの戦術も素晴らしく完成されてますし、メンタル面やチームの一体感も抜群です。この試合も徹底したマンマークでコレル、バロシュの2トップを封じるとネドベドの途中負傷退場やロシツキーのミドルもクロスバーに助けられた事もあって105分間粘りました。延長前半ロスタイムのCKからの決勝ゴールはホンマにオマケみたいなもんでしょ。でもやっぱりツァルタスからだったんですよね〜。勝負所で投入するレーハーゲル采配を褒めるべきでしょうか。前半はカラグニス中心に攻めてましたが、やはり枚数が足りなかったですからね。逆に常に厚みのある攻撃を見せていたチェコ。ロシツキーもやっとこさ本領が出て来たみたいで、コレルとのコンビも抜群。ガラセクもいるし、それよりも目立ってたのがヤンクロフスキ。この攻撃的左SBはギリシャにないものです。前半はシュート撃ちまくりで一番目立ってたでしょ。しかしそんなチェコもギリシャの守りを崩せず。スミチェルも良かったけど、やはりネドベド?でも105分間観終わった後ではネドベドがいてもどうかな?と思いました。それくらいにギリシャは「崩せない」チームです。

決勝 ポルトガルVSギリシャ 終焉
決勝です。が、開幕カードと同じです。華やかな閉幕セレモニー。これも開幕セレモニーとカブリますね。結局ブラジル人監督とドイツ人監督の対戦。日韓W杯決勝と同じですな。ギリシャの戦い方は開幕時と同じですが、ポルトガルはメンバーが開幕時とは違います。雪辱を果たしたいとこですな。ぶっちゃけ贔屓チームが軒並み負けちゃったのであんま興味無し。実際試合中もウトウト気味。。。流石にフィーゴにバルサの旗投げつけた飛び込み野郎のインパクトは大きかったですが。それ以外はあんまインパクト無かったね。ギリシャの唯一のゴールも完全にリカルドもといポルトガルDFのミスやし。ギリシャは、まぁ効率的に戦ってましたわ。イチゼロで3連勝で優勝ですからね。勝因はフランス戦ともチェコ戦とも最初のポルトガル戦とも同じ。わかってても皆やられちゃいましたね。ポルトガルは今日こそ勝ちたかったんでしょうが、キレてたミゲルが途中で下がらざるを得なかったり、ロナウド、フィーゴ、ルイコスタに運が無かったりでした。それにしてもフィーゴはThis is FIGOでしたね、今大会は。この日も頼れる兄貴でしたが最後に歓喜を迎える事はできず。そんな感じですわ。ロナウド泣きじゃくってましたけど、彼には雪辱の舞台はいくらでも用意されてます。それよりもルイコスタをもっと早く見たかったな。この日のデコは明らかに重かったですから。