プレーオフ オランダ×スコットランド
私が多忙でサッカー観戦から離れている間に、いつの間にやらオランダはEURO予選においてプレーオフに回ってました。どうやらチェコに競り負けちゃったみたいです。そのチェコとの激闘(ですよね?)はビデオには録ってあるけど、まだ見てません。なんですが、それより先にギリギリの試合を見なくてはなりません!スコットランドとの2nd legです。どうやら1stを0-1で落としてるみたいなんで(泣)この試合もし引き分けなんかに持ち込まれちゃったらジエンドです。このギリギリの試合は徹夜してでも見なきゃダメっしょ。てな訳で見ますた。結果は皆さんご存知の通り、オランダ爆勝!!!!!いや〜、久しくオランダの試合見てなかったから(サポ失格)現状のオランダを把握してなかっただけに始まる前はメチャクチャ不安だったんですよ。キーパー未だにファンデルサールで大丈夫なのかよ(ファンデルサール大好きなくせに)とか、DFライジハー、オーイエル、コク、ボウマって弱そうやな(そんなオランダが好きなくせに)とか。でもね、やってくれましたスネイデル君。すげえよ、アンタ。こんな限界の試合で普段アヤックスでやってるいつも通りのプレーができるなんて信じられませんよ。いや、いつも以上かも知れませんでしたね。先制のミドルシュートは勿論の事、オーイエル、ニステル、フランク兄さんに完璧に合わせたプレースキックの能力の高さは素晴らしいの一言ですよ。惚れ直しです。ダービッツは泥臭さ万歳だし、ラフィも負けじとニステルに好アシスト。で、そのニステル!シュート上手すぎでしょ。なんであんなに落ち着けるんでしょうか?クルイベルとの差が歴然でチョット苦笑いです。my loverのオーフェルは、ちょいと元気なさげでしたが、それでもしっかりファウル誘って得点演出したりしてましたよ。やはり欠かせないでしょう。ロッベンの足音が聞こえなくもないですが(汗)フランク兄さんも意地のヘッドを披露したり、セードルフも本来の動きができていたし、なんだか新旧融合して良い感じなのでは?これにスタムもいるわけだしね。期待してるよ本戦も!

第5節 ベラルーシ×オランダ
ま、このグループはチェコとオランダの一騎打ちな訳でして、当然直接対決の結果が重要なんですが、それ以外のチームに対する取りこぼしってのも非常に状況を左右する要素であります。したがってアウェイとはいえ、オランダには勝点3が絶対に必要なんですな。対するベラルーシは、この時点でも結構に望み薄ですが、捨てる訳にはいきません。そんな試合です。丁度コンディション的にキツイ時期での試合だったので流石に両チーム重さは隠せませんでした。そんな中で一際輝いていたのがスタム。1人だけ格段にコンディション良さそうです。加えて能力が勿論とんでもないんですから、目立つのも当然で、この試合はスタムの試合と言っても良かったくらいですわ。そんなにベラルーシの攻撃が凄かった訳では無いですよ。ベルケビッチもディナモキエフでやってるよりはフィットしてないし、ロマシチェンコも痛めて途中で下がるし、フレブも途中出場だし、グレンコもゼンデンに抑えられるしで。しかしそれも全てはスタムの要所要所でのディフェンスのおかげですわ。フランク兄さんなんてあんまやる事無さそうだったし、ファンデルサールも特にチカラを発揮できる場面も無く零封ですからね。そりゃアドフォカートもスタメンの両SB、レイジハー、ファンブロンクホルストをそれぞれ途中で下げますわ。安心ですからね。一方攻撃は行き詰まってました。ベラルーシの戦い方、バランスも良かったですが、中々攻め手が。。。トップのニステル、クルイベルにまでパスがいかんのですわ。両WG、セードルフ、ゼンデンの責任なのか、ボランチのファンボメル、コクの責任なのか。そういう事もあってアドフォカートも両SBをより攻撃的にする以外ありませんでした。ボスフェルトの投入はそんなに効果ありませんでしたが、オーフェルマルスは3分で結果を出しました。得意のドリブルで3人をかわしながら中にカットインして右足の弾丸ミドルですわ。やっとこさの先制ゴールは、それまで足りなかった「ドリブル」と「積極性」から産まれました。流石オーフェル!我等がオーフェル!!!なんで最初から出さない?最初から出さないと言えばラフィもです。残り時間僅かで投入されましたが、あまり堂々とはプレーできず。ちょっと状況が悪かったですわ。えーと試合の方はクルイベルお得意の軟体シュートも披露されてオランダが2-0で辛勝です。それにしてもセードルフの浮き球スルーパスを合わせたクライフェルトの技術ですよ!右足のアウトサイドっつうか外側っつうか何て言う場所かわかりませんが、よくあんな事ができるなと呆れますよ。それで点取っちゃうんですからね。ハァ〜。終盤のとんでもないヘディングシュートといい、この男のポテンシャルの高さはいつになっても限り無く感じます。えーと愛しのオランダについてですが、う〜ん全く満足できる内容ではありませんでしたし、個人の力で勝っただけでしたが、ま、こういう試合もありますわ。個人的にはオーフェルがやってくれたので大満足です。ベラルーシについては可能性を感じましたね。技術が際立ってるし、戦い方も良さげなのでタレントさえ揃えばいずれわね。

スペイン×ウクライナ
ウクライナにとっては最終節となるこの試合。勝ち以外にEUROへの切符は無く厳しい状況です。それはホームのスペインにとっても同じで、この試合を含めて残り2試合ですが、ギリシャの後塵を拝している状態では誰も納得できません。是が非でも勝ち点3を取ってギリシャにプレッシャーをかけたい所ではあります。さて試合の方ですが、そんな今のスペインを写す鏡の様な内容でした。なんだか上手くいかないんですわ。プジョルは慣れない左サイドバックでいつになくミスが多いし、エチェベリア、ビセンテのサイドアタックもイマイチ単発で、F・トーレスとラウルの関係もシックリとはいってなさげで、それはバラハとシャビアロンソのピボーテも同様でして、ファニート、マルチェナのCBはシェヴァに手を焼いてるしで、う〜ん。でもね、見てる側としては凄くおもしろい試合でした。明らかに上手くいってないイレブンがこの状態をどう改善していくのか!って感じで試行錯誤の様子が実に興味深かったです。個々の能力はどれをとってもワールドクラスなんですけどね〜。しかしチームとしては、「ひたすら引いて守ってカウンターでシェヴァ狙い」という単純明快な戦術をとってるウクライナの方が有機的に動けてるんですよね。で、またシェヴァがやっかいなんだこれが!もう1人でも何でもできますからね。動き出しのタイミングやDFラインとの駆け引きそれから勿論技術の高さとシュートの正確性と威力。シェヴァ見てるだけで入場料取れますわ。しかーし、ウクライナにはルイコスタもピルロもセードルフもいなかった。90分間シェヴァの「ここにくれ」という嘆きが聞こえます。すんげぇフリーランニングしてんのにパスが出ないからね〜。辛いトコです。話をスペインに戻すと、この日のスペイン最悪度がMAXに達したのはF・トーレスがPKを止められた瞬間ですね。なぜかくもPKを止められちゃう選手ってのは、蹴る前からそういう雰囲気が出ているものなのでしょうか?せっかくエチェベリアが演技して頂いたタナボタPKだったんですけれども、コースも甘かったしアッサリと止められました。この時間帯が最悪でしたね〜。直後にシェヴァのバー直撃ヘッドを喰らったりして、負けるんじゃないか?ってムードがありありでしたもん。そんな時に何事も無い様に決めたのがラウルでした。バラハの強引な突破からのスルーパスを得意のターントラップで受けると右足でも違和感無くコースを突いた見事なシュートを突き刺しました。ホントに苦しい時に頼りになるのがエースなんですね。1プレーで全てを変えましたよ、しかもあっさりと。2点が必要になったウクライナは守ってばかりでもいられず、やや前掛りになります。対してスペインはフレッシュなレジェスとバレロンを投入して突破力とキープ力を高めます。無限の可能性を秘めたレジェスは、早速CKからラウルの2点目をアシストして片鱗を垣間見せます。ショフコフスキーの判断ミスとも言えますが、キッチリ頭で決めたラウルもお見事!バレロンも毎度ながらのバランスの良さと崩れないドリブル突破で3点目を狙います。もう完全にスペインの勝ちやね。悪いながらも少しは立て直せてきたしね、と思いきや諦めの悪い男が(^^)1人。シェフチェンコです。常に危険な臭いを発っし続けた90分間。得点は終了間際の個人技からのコントロールショットだけでしたが、それ以外の場面で充分にその存在感を発揮出来てました。個人的に満足です。結局2-1でスペインが悪いながらも望みを繋ぎました。そしてまたしてもウクライナは悲願の本戦出場とはならず。う〜、シェヴァよぉ〜。

オランダ×チェコ
さて一騎打ちです。ガチンコ直接対決の結果が大きく左右されるであろうこのグループにおいて、両雄の激突第1弾はデカイプから。オランダはヴァーテリュウスにリクセン、スタム、フランク兄さん、ジオのディフェンスライン。ファンボメル、ダービッツが中盤の底を司り、セードルフ、ゼンデンの両翼にニステルとクルイベルの双子2トップです。チェコの方もワクワクメンバーが揃いました。特に前線。コレルを1トップにロシツキー、ネドヴェドの両エースがトップ下。そしてスミチェルとポボルスキーがサイドアッタクを担います。ガラセクが引き締めるしね。これは楽しみな対決ですよ〜。そして両チームは期待を裏切りませんでした。序盤からハイレベルな攻防が展開されます。コレルとスタムの2m付近の肉弾戦やネドヴェドvsダービッツのユーベ対決、突貫右SBグリゲラとゼンデンのせめぎ合いも見物でした。この試合グリゲラは非常に目立ってたね。アヤックスでやってるよりもパフォーマンス良いじゃねえか!ってくらいに。どうやら直前のフランスとの親善試合で自身をつけたらしいですがね。ウィファルシもHSVよりも生き生きとプレーしてるみたいでニステル、クルイベルと張り合ってました。う〜ん、この試合オモロイぞ。各々の選手がコンディション良さそうなので嬉しいね。一進一退の攻防が続きますが、両チームとも最終局面では突破を許さないシーンが続きます。そんな状況を打ち破ったのはラフィでした。ファンブロンクホルストの負傷というアクシデントが無ければ、この試合はどうなっていたのでしょうかね?ジオのアクシデントでラフィを投入せざるを得なくなったアドフォカートはゼンデンをバックに下げての投入に踏み切ります。で、この交代は吉でした。明らかにリズムが変わりましたからね。そして先制ゴールが産まれます。ファンデルファールトのノールックスルーパスからダーヴィッツがエリア内に侵入するとラインぎりぎりで浮き球のクロスを中央へ。ここまで崩されてはツェフも為す術無く絶妙のポジションを取っていたニステルローイにヘディングを押し込まれました。1点リードのまま好ムードでハーフタイムへ。これは後半増々オモシロくなるぞ〜、という前半以上の期待を抱きながら後半!しかしオランダは1点で満足してしまったのか?!リスクを負った攻めが見られません!勿論惜しいチャンスは何度かあったんですが、それよりも心無しか保身に回ってる気がします。突き放しとかないとヤバイよ〜。と思ってたら予想通りやられちゃいました。今度はチェコの選手交代が当たります。故障の影響もあってか元気の無かったロシツキに代わって入ったバロシュが1分で結果を出します。エリア手前でパスを受けるとスペースへのトラップからスピードで一気にフランクを無力化しての折り返し。これをスタムよりも一瞬速く内に入ったコレルが決めて同点です。代表100試合目を好パフォーマンスで抑え切れそうだったデブールですが、やはりスピードでやられちゃいましたね。スタムは常に競り合いでコレルに敗れていたものの大事な所では仕事をさせていなかったのですが。。。それよりもバロシュの仕事を褒めましょか。1-1です。チェコとしてはこのままでOK。勝利が欲しいオランダはマカーイを投入しますがデポルでの彼の様な輝きは発揮できずタイムアップです。結局笑ったのはチェコでした。き〜、悔しい。ですがレベルの高い試合だったので結構満足かもね。サポ失格ですわ。それにしてもオランダ、セットプレー精度が悪かった。直接FKではセードルフのバー直撃弾なんかもあって惜しかったんですが、CKが可能性あんま感じられなかったね。昔からの課題だけれども。

オランダ×オーストリア
次節アウェイでチェコ戦という大一番を抱えているオランダにとっては絶対に負けられない試合ではあるが、それほど神経質にはなっていない御様子。と言うのもニステル、マカーイ、ジオをベンチにすら入れてないんだから。あえて温存させてピッチの11人にもプレッシャーをかけずに「楽勝」ムードを伝えるアドフォカートなりの采配なんでしょうか?考え過ぎ?そんな訳でスタメンはファンデルサールにライジハー、スタム、フランク、ゼンデンの4バック。ファンボメル、コクが底で右にファンデルメイデ左にダービッツの中盤です。2トップはクライフェルトが前線で下がり目にラフィです。完全に見下された感もあるオーストリアですが、それはやはりどうしようもない現実でした。特に何も出来なかったですからね。前半30分まで粘って失点しなかった事と、その直後に直ぐに追い付いた事ぐらいかな。でもこの同点ゴールもオランダのセットプレーでの守りがズルズルだったのが原因だしね。とりあえず話をオランダの先制ゴールに戻しますか。序盤から攻勢をかけながらも攻めあぐねていた我等がオランダですが、ようやく30分でした。いつものフランクのロングフィードをクライフェルトが御自慢のポストプレーからラフィに落とすと、ファンデルファールトはこれをワントラップ後見事なボレーで左隅天井に突き刺しました。いや〜若いって素晴らしいね。何て豪快なシュートでしょう。才能と技術の高さと思い切りの良さとが融合したゴールですな。このままゴールラッシュショウか?と思いきやセットプレーから冷や水を浴びせられてしまい、その後ズルズルとハーフタイムへ。アドフォカートは後半から左サイドを総入れ替えします。前半見事な運動量と活動量とで一番目立っていたかもしれないダービッツをオーフェルマルスにチェンジします。そしてゼンデンをファンホーイドンクに代えた事によってコクーが左SBに下がり、ラフィがボランチに入り、クライファートがセカンドトップにそれぞれ移行します。この辺りの柔軟性は流石オランダ。ホーイドンクの揺るぎなきポストプレーと脅威のFKを中心に前半以上にオランダが攻め立てます。そして60分。クルイベルがこの日も難しいゴールを決めてくれます。ファンボメルのボール奪取からの素早いスルーパスに反応した気分屋は反転軟体トラップから軟体バウンドシュートをゴールに流し込みました。いや〜読めません。そんなフォームでよくシュート打てるよな。呆れますわ。これで意気消沈したのか、立て続けにCKからコクーにオウンゴール気味のヘディングゴールを喰らい3-1となった時点でオーストリアはジ・エンドでした。その後アドフォカートはロッベンを投入してこの日はひたすら左サイドにこだわる姿勢を見せました。ちなみにファンデルメイデとの交代なのでオーフェルが右に。この日のオーフェルは可もなく不可もなくでしたね。残念です。

ウクライナ×スペイン
先にスペイン×ウクライナを見てしまったので結果は知ってるんですが、スペイン×ウクライナが好勝負だったので期待を含めて観ます。なんですが、結構裏切られたかも。なんつうか両チームともに出来てないです。中盤でのせめぎ合いや技術の高さは見応え充分でしたが、ほとんど決定機が無かったですわ。スペインがカシージャスとサルガドの交錯ミスからヴォロニンに11分という早い時間帯に先制点を決められちゃった訳なんですが、だからと言ってその後大迫力攻めが展開される事はありませんでした。2トップがラウル、グティのマドリー組、ピボーテがアルベルダ、バラハのバレンシア組と結構クラブを意識した布陣の様にも感じたのですが、あまりコンビプレーは見られず。エチェベリア、ビセンテのサイドも躍動する事無く、サルガド、アランサバルのフォローも殆ど無しでした。セサル、マルチェナのCBの方がむしろ上がってた印象。そんな駄目駄目スペインは65分まで続きます。転機はバレロンの投入でした。さっすがのバレロンは中盤でタメは作れるしドリブル突破はできるし、パスもクロスも上手いし、ラウルとも合ってるし。効いてたね。同時投入のシャビも唯一のバルサ選出で贔屓目ですが中盤で上手く組み立ててたし、散らせてたと思うよ。徐々に暖まってきたスペイン、最後のピースはトリスタンの投入でした。全てが揃ったスペインがやっと活力を取り戻します。同点ゴールも時間の問題でした。トリスタンのミドルシュートがDFに当たって角度が変わった所をラウルが詰めました。トリスタンの破壊力とラウルの嗅覚が発揮されたゴールですな。ガンガンに盛り上がってたキエフのスタジアムも一瞬で沈黙に。こうなると一気に逆転ムードはスペイン。ラウルのキープからバラハのスルーパスを受けたエチェベリアが振り幅の短い速いシュートを決めて逆転です。ゴール前で完全にフリーにしてしまったウクライナDFのミスですが、キッチリ結果を出した2人は見事ですな。あぁもう完全にスペインの勝ちゲームです。こんな雰囲気で同点に追いつかれてしまうんだからサッカーは何が起こるかホントに解らないスポーツですよ。まぁ、ロスタイムのあんなとんでもないシュートを見たら納得ですが。ゴルシュコフの出合い頭的なミドルシュートは何の前触れも無くいきなり発せられました。スペインDFは誰も責めれませんよ。しゃーないですわ。これがサッカーです。レブロフもルジニーも怪我だしシェヴァも本調子じゃ無く途中交代だしのウクライナですが、こんな感じで引分けたんですね。

イタリア×ウェールズ
追う立場のイタリアと逃げ切りたいウェールズ。ぶっちゃけウェールズ応援してますよ、私は。だって檜舞台に立たせてやりたいじゃないですか、心理としては。イタリアはプレーオフでもなんとかなるでしょ、みたいなね。前半はそんなウェールズの思い通りの闘いぶりでした。いつになく攻撃的なイタリアとは対照的にディフェンスを固めてカウンターという実にアズーリ的な試合運びでウェールズは進めます。これがハマって前半は0-0。引分けで充分のウェールズなんですが、もしかしたら勝つんじゃねーのかってくらいにギグス、ベラミーの両サイドアタックは危険だし、サベージはザネッティやガットゥーゾばりの運動量及び潰し度だし、大将ハートソンはどっしりネスタとやり合ってるし、スピード、デイヴィスの両SBも攻守に効いてます。さて後半更なる攻勢をかけるイタリーですが、ウェールズの堅守を打ち破れません。さて困ったぞ、困った時はピッポに限ります。ここは「ホーム」サンシーロです。まさかまさかのハットトリックです。59分にまず先制点です。カモラネージのループクロスをアレックスがヘッド、これをビエリがゴール1mシュート!しかーしバーに弾かれて、やはり得点は難しいのかと思われた次の瞬間インザーーーーーーーーギ!!!です。落ち際にいました。いつもイイトコにいます。1-0。イタリア得意の「1-0」にこのまま持って行くのかな。でもトラップはパヌッチに代えてオッドを入れて右サイドの攻撃を活性化させます。そしてそのオッドのクロスからピッポがGKの鼻先で合わせて2-0です。先制点から僅かに5分後でした。ここからウェールズは完全に崩れます。更に6分後ビエリの左からのクロスをカモラネージが頭で落としてピッポへ。DFを背負いながらの反転シュートでまさかのハットトリック達成です。トッティ負傷で不似合いな10番を背負ったこの日のピッポですが、10番にふさわしい仕事をこなしました。前半からビエリとのコンビも抜群だったし、アレックスとは「デルピッポ」時代があるしね。3-0になってピッポはお役御免。トラップもガットゥーゾを入れてようやくイタリアらしく引き締めにかかります。それでも止まらない男がザンブロッタ。アレックスとのユーベラインでPKを奪うと、これをアレがGKを小馬鹿にしたようなスローゴロシュートを真ん中に転がして4-0です。こんなに圧倒的なスコアになるとは。。。。内容はこんなに差は開いてないと思うのですが、イタリアが層の厚さを見せつけた試合でした。

チェコ×オランダ
運命の分かれ道の最後の直接対決です。勝った方が1位でしょ。で、そんな大事な試合なのにダーヴィッツやらかしてくれました。いつもの様に中盤で激しいチェックを繰り返してたんですが、カード貰っちゃダメよ〜。しかも2枚も。ダーヴィッツの早期退場で、プランは狂うわ、PK取られるわ、コレルにキッチリ決められるわ。で先制されます。しばらくファンボメルの1ボランチで戦ってたんですが、ロシツキー、ネドヴェド、ポボルスキー、スミチェルの圧倒的な中盤4枚相手じゃ流石にキツく、ボスフェルトを投入せざるを得ません。で、交代の相手は我がオーフェル。。。そりゃニステル、クルイベルを点取りに行かないといけない状況で下げる訳にもいかないし、ラフィはゲームメイカーとしておいとかないといけないしで、ウィンガーを放棄します。で、ボスフェルトを入れたんですが、チェコの流れは止まらず。この日はポボルスキーが圧巻でした。右サイドから完全にリズムを作って、ネドヴェド以上の存在感を見せます。象徴的シーンがカウンターからネドベドのスルーパスを受けたシーンです。ファンデルサールとの1対1を華麗なループシュートで抜いて追加点を決めました。これぞまさにポボルスキーがEURO96の時の様な輝きを取り戻したぞ、と言えるシーンでしょう。完全にチェコペースのまま前半終了。何とかしたいオランダの後半ですが、開始からチェコに打って出られて、引き続き押される展開が続きます。オランダほとんど良い所無し、クライファートとニステルは相変わらず呼吸が合ってないし、効果的なサイドアタックもできないし、ラフィのゲームメイクっつうかボールもあんま回ってこないしで、苦しいオランダ。しかしどんな状況でも得点が入るのがサッカーというスポーツです。追加点は唐突に産まれました。クリアボールをファンデルファールトがミドルシュート!これがGKの直前でDFに当たってしまい角度が変わって幸運なゴールが産まれます。この1点が非常に大きかった。これでオランダは息を吹き返します。と言うのもオランダは同点でOKなんですよ。オランダホームで1-1で引分けてる為、もしチェコホームで2-2ならアウェイゴールでチェコの上に行ける訳なんですよね。つまりは後1点。ファンホーイドンクを投入した事と少しの余裕が産まれた事でここからはオランダペースで進みます。もう10人だなんて感じさせませんよ。いつ同点に追い付いてもおかしく無いムードが続きます。しかしそこはチェコも簡単には引き下がれません。なんとかしのいでロスタイム、最後のセットプレー、ファンデルサールまでもが上がって来たCK、これをクリアすると逆に無人のゴールへバロシュが突進します。追いすがるファンデルサールとファンボメルを冷静にかわしてダメ押し弾を決めました。まぁ、このゴールが無くてもそのまま終わってただろうし、オマケですが最終スコアは3-1でチェコの強さを見せつけた結果になりました。