03年 ミラン×ボカミランはネスタ、カラーゼがスタメンでは無い以外は御馴染みのメンバーです。ピッポがサブなのはトマソンの調子が良いらしいからなのですが、そのトマソンが期待通りに先制点を挙げます。ピルロのボール奪取からのスルーパスをシェヴァがスルー。流れて来たボールをダイレクトで股抜きシュートでした。この先制ゴールのシーンまでチャンスらしいものは大して無かったんですが、ワンチャンスをものにしましたね。ピルロもこのシーンに代表されるように、この日はレジスタっぷりが実に効いてました。このままミラン快勝か!?って言う展開だったんですが、すぐに同点に追い付かれてしまったのでリズムが狂ってしまいました。左からのクロスをイアルレイが合わせて、これのこぼれ球をドネに押し込まれました。この試合序盤からカフーは全然オーバーラップ仕掛けなかったんですよ。珍しく。でも先制してからは段々攻め上がる様になっていってたんですが、皮肉にもその裏を突かれてしまった失点でした。でも見てる側としてはオモシロイ展開です。逆襲のミランはカカを先頭に攻勢をかけます。アルゼンチン相手にいつも以上に燃えてる様子のカカ君はポスト直撃ミドルを放ったりと才能の片鱗を魅せますが、どうも流れる様な攻めとはいかず。ミラン自体が慎重に戦ってる様子でポゼッションをボカに渡してる感じです。ガットゥーゾばかりが目立つ展開ですからね。後半アンチェロッティは早めにピッポを投入します。しかしこの采配は裏目に。ピッポがいつものピッポじゃなかったよ。キレなく、オフサイドにかかる事もなく、ルイコスタも苛立を隠せません。その後半は完全にボカペースでピッポ、シェヴァ、ルイの御自慢のトリデンテがボールを触る事すら数える程でした。マルディーニが目立ってばっかりです。一番目立ってたのはイライラのアンチェロッティかも。かといってボカが良いパフォーマンスだったかと言うとそうでもなく、凡戦ムードのまま延長へ。テベスとかイアルレイとかは流石に危険な臭いだったんですがね〜。結局延長でも決着つかずPK戦へ。職人ピルロが止められたり、セードルフがまたまた外したり、コスタクルタがあり得ないダフり土蹴りゴロシュートを放ったりして3本失敗したミランが栄冠を得れず帰国となりました。ボカが優勝です。ビアンチはしてやったりの戦術だったでしょうね。こちらとしてはミランに圧倒的なものを魅せて欲しかったのですがね〜。一発勝負は難しいわ。